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アウトプットが無い人は無価値

2023-04-14

アウトプットが無い人は無価値

パフォーマンスを認められる人に共通していることは?

最近、インターン生の最終面接でこのようなことを聞かれた。
「パフォーマンスを認められて、レベルの高い仕事も任せられるインターン生ってどんな特徴がありますか?」
この質問は、私が「MAVISのインターン生は、入社1年目のコンサルタントと同じように捉えているので、任せる仕事も入社1年目のコンサルタントの業務と同じ。優秀なインターン生には、会議資料の中でもキーとなるスライドを作ってもらうなど、重要度の高い仕事もお願いしている。」という話をしたから出てきたのだが、改めて弊社のインターン生の中でも優秀な人達ってどんな人だったかを振り返る良い機会になった。
振り返ってみると、”レベルの高い”仕事を任されていたインターン生は、皆アウトプットの量が多かった。厳密に、1日何枚スライドが出てきたとかそういう基準は無いのだが、「多かった」という印象は(たぶん他の正社員も)ある。
なので、上記の質問に対しては「アウトプットの量が多い人ですね」と答えたのだが、よく考えると、これはインターン生に限った話ではない。

「この30分であなたが出したアウトプットは何?」

面接をやった日の夜に、YouTubeで「5倍働け!世界No.1コンサルの出世できる仕事術【マッキンゼー】」という動画を観た。その動画は、平成ノブシコブシの吉村さんがMCをやっていて、マッキンゼーの元社員4名が、マッキンゼーの働き方について話すというものなのだが、その中で「30分に一回アウトプットを確認された」とか「プロジェクトアサイン1日目から、いまの会議であなたが出したアウトプットは何?と聞かれた」とか、とにかくアウトプットを求められるという話題が出てきた。「コンサルはクライアントからそれなりの金額のFEEをもらって仕事している。入社2ヶ月目だろうが、3年目だろうが関係なく、そのFEEに見合うアウトプットが出ていないのは論外」ということだ。
これは、コンサルだったら当たり前に持っていなくてはいけないマインドだとは思うが、ともすると、「まだアサインから日が浅いから、とりあえずプロジェクトの内容にキャッチアップするために資料を読んでおこう」とか、「クライアントの置かれる市場環境を調べて、クライアントへの理解を深めよう」とか、過去を振り返ると、そんな”アウトプット無きタスク”をその日のメインにしてしまったことがあったなと反省している。
リサーチであっても、”出来る”コンサルタント(インターン含む)は、どんどんアウトプットを出しているが、パフォーマンスがイマイチなコンサルタント(インターン含む)は、「今日はこれをリサーチしていました。出てきた情報はこれです」と言うだけで、そこからの示唆とか気づきは何も出てこない。

アウトプットの量がコンサルタントの価値・成長のスピードを左右する

アウトプットを出すというのは、プロジェクト全体にとっても、個人にとっても重要な意味を持つと思っている。
プロジェクト全体の視点だと、やはりアウトプットの量はプロジェクト成果の質を左右すると思う。コンサルの商品は人と知見だけで、そこから何をアウトプットするか?が価値の全てであり、アウトプットが無ければ、当然価値はゼロだからだ。
しかし個人の視点でもアウトプットはとても重要だと思う。それは他者からの評価云々ももちろんあるが、アウトプットを出すことは、成長の機会を得ることにもつながるからである。先程のマッキンゼーの動画でも「とにかく上司からも部下からもフィードバックをもらいまくることで成長している」と話していたが、アウトプットを出さない限りは、上司や先輩をはじめ周りの人から指摘を受けたり、アドバイスをもらったりすることは出来ない。アウトプットの量が成長スピードを引き上げると言っても過言ではないと思う。
この話は、私が自分自身や周りのコンサルタントを見ていて感じたことだが、コンサルに限らずアウトプットは重要かと思っている。アウトプットは何も資料だけではなく、会議中の発言もそうだし、商談を前に進めることも、組織や集団にとって重要なアウトプットになる。
先述の面接での出来事や動画を観て、30分に1回ではないが、1日に1回は、その日自分が出したアウトプットが何かを振り返って、自分の存在価値をセルフチェックしようと思った。

MAVIS PARTNERS アソシエイト 井田倫宏

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