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いろいろな『優しさ』

2023-04-21

いろいろな『優しさ』

『優しい』とは?

「あの人は優しい人だ」と聞いたとき、皆さんはどのようなイメージを持たれるだろうか。ネットで改めて調べてみると、「思いやりがある」、「心が温かい」、「好ましい」などの単語が出てくる。実際に、それらの言葉と、私の「優しい」のイメージも大きく異ならない。
先日、MAVISの飲み会で「神尾さんは優しいから」という言葉をもらった。しかし、MAVISで言われる「優しい」は、一般に抱かれる良いイメージではないのだろうなと思う。主にインターン生に向けたFB(フィードバック)の仕方に対して言われた言葉だが、要は、「もっと厳しくしても良い」と言われている。インターン生からも以前、「もっと厳しくて良いです」というコメントをもらったこともあるので、以降、FBで自分の考えもより伝えるようにしているし、ダメなところがあれば指摘はするように心がけているが、それでも「優しい」らしい。もっと相手に深く考えてもらったり、時にはビシっと叱ったりすることも必要で、厳しさも“優しさ”である、ということである。この考えは、過去、自分も厳しくしてもらえたから成長できたと思う場面も多々あるので、全く異論はないものの、そこまで踏み切れていないのも現状だ。

相手に合わせた『優しさ』のバランスを

同じ飲み会の場で「なんで優しくするの?」と聞かれて改めて考えてみた、そもそも私が「優しい」振る舞いを心がけていた理由は、突き詰めると「嫌われたくないから」である。これは単に自分を守っているのではなく、そうした方がお互いにとって良い、という考えがあるからだ。「優しい」言葉遣いや言い回し、振る舞いを心がけることで、言われている側も、自分の意見を言ってみようという気持ちになり、FBも素直に受け入れようという気持ちになるのではないか、と(勝手ながら)思っていた。
一方で、厳しくされたことで成長できた場面を思い返すと、成長できたと感じた理由は、単に怒られているのではなく、厳しさの中にも、「この人は自分のこと、自分のこの先を思ってFBしてもらえているんだ」という自分なりの解釈を見出せたからである。
それぞれを踏まえて改めて考えてみた今の私の結論は、私のこれまでの「優しい」と、厳しさの先にある“優しい”は、どちらも大事なはずだ、ということである。ただそこに共通して軸として持っておかなければいけないのは、いかに相手本位で考えられるか、それが相手に伝わっているか、という点であり、「優しい」と“優しい”は相手よってそれぞれバランスを考えていくべきなのだろうなと思う。

性格診断から見る『優しさ』の傾向

少し前に、友人から「MBTIをやってみて」と頼まれた。MBTIは最近企業でも取り入れられていると聞くが、要は性格診断だ。友人曰く、かなり傾向が出るし当たっているというので、試してみた。①外向的(E)/内向的(I)、②現実型(S)/直感型(N)、③論理型(T)/感情型(F)、④計画型(J)/柔軟型(P)を診断し、アルファベット4文字で自分の性格が定義される。
(いろいろと印象が決まってしまうのは本意ではないので、あえて詳細は伏せるが)私は典型的な「優しい」とされているタイプだった。平和主義であり、お人よしすぎるといったこともあるようだ。確かに、これまで私が考えていた「優しい」はこうした性格からも顕著に表れていて面白いなと感じた。となると、人よりも厳しさの先の“優しさ”を自分なりに考えて体現していかないといけないな、と考えさせられた。
こうした診断を鵜呑みにするわけではないが、「優しい」型か、“優しい”型か、社内のメンバーの特徴をみんなで把握して一人に対する『優しさ』のバランスを社内全体で考えてみるのも面白いなと思ったので、今度、MAVISメンバーのMBTIも聞いてみようと思う。

MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯

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