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謎の責任感が生むもの

2022-07-29

謎の責任感が生むもの

1か月を振り返って

早いもので、MAVISに入って1か月が経った。まだまだ慣れないことも多いので、日々勉強しているところだが、MAVISではプロジェクト開始直後、終了後等の節目に目標管理シート(プロジェクトで達成するべき個人の目標と振り返り)、各会議後にKPT(各個人のKeep(良かったこと)、Problem(イマイチだったこと)、Try(次回できるようにがんばること)を出し合って、チームで振り返るためのフレームワーク)を行う。自分でも振り返るきっかけができるし、問題を指摘してもらうことで、次に意識するべきことが明確になるので、特にリモートで勤めている私にとって、貴重な機会になっている。この1か月の振り返りの中で、「前職で活かせることを意識して」という指摘があった。その際、たしかに、前職で(良くも悪くも)好き勝手やらせてもらっていたときと比較して、自信がなくなっているなと感じた。何が原因だろうか。

謎の責任感でも持つべき

風土も違えば仕事のやり方も違うが、勤めていく中で、スキル面で活かせる部分ももちろんあるし、次第に自信がついていく部分もあるだろう。マインド面に絞って、自信がないと感じる原因、前職の経験で何が活かせるかを考えたときに、謎に責任感持っていたことは活かせるなと感じた。各業務に真摯に向き合うことは当たり前のことだが、自分の範疇を超えたボールについても打ち返せる準備は必要で、前職でも責任のある立場にはまだ到達していなかったし、チームで仕事をしていたので、それなりに分担もして取り組んでいたが、「自分がやらなければ誰もやらない」、「自分が全て理解して回さなければ」という謎の責任感に駆られて仕事をしていたことを思い出した。その責任感を表に出すことは賛成しないが、自分の内側で感じていることは重要で、泥臭さや反骨精神みたいなものが生まれると思っている。また、これはコンサル業界でも共通して活かせる点であると考えている。目の前のことに集中するあまり、忘れかけていた点である。
泥臭さ(みたいなもの)については、現場に足を運んだり、人に聞いたり、調べたりを徹底することで本質的な問題に気付くことができ、「自分が任されているのはここだけど、結局あれが分からないとどうにもならないよな、そしたら自分の部分はこう言わなければいけないな」と、逆算できるようになると感じていて、これは仕事の設計上重要だと思っている。
 反骨精神(みたいなもの)については、謎の責任感に駆られていると、相手の役職など関係なく「いや、自分はこう思ってて、」というような自己主張ができるようになる(結果怒られることもあったが…。)。もちろん相手は考えないといけないし、上記の泥臭さが前提にあるため、独りよがりにならない注意は必要だが、相手の考えをより引き出し、議論を加速させる点において、重要であると感じている。

それだけではやっぱり難しいので素直も持って

 謎の責任感は重要だが、それでもやっぱり専門的な分野や初めて聞く分野に対して自分が短期間で専門家に泥臭さや反骨精神(みたいなもの)だけで追いつくことには不可能であるので、自分の出した答えに固執しすぎたり、なんでもかんでも口を出すということを言いたいのでは全くない。あくまで自分が責任を持つ立場だったときにどういう考えで人に伝えるかを考えることができるように、全体を見て穴があったときにそれに気づき放置しないように、自分の現状の能力を超えた責任感をマインドだけでも持っておきたい、ということである。もらった意見に対しては感謝をして、そこから自分がプロジェクト全体に何ができるか、どう取り込んで次に活かすか、という素直さもぜひ併せ持っておきたい。クライアントの皆様に貢献できるよう、スキル面からマインド面まで経験を十分に活かし、前向きに取り組んでいきたい。

MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯

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