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学生がキャリアアップするためのインターンシップ活用術

書籍紹介
トテジェニファー麻綾 著(2023年11月発売)

どこにでもいる普通の学生でも、本気で長期インターンをすれば、外資系金融や外資系コンサル、外資系メーカー、日系大手などのキラキラの一流企業に入社できる。 これは嘘のような本当の話だ。

とはいえ、本書は「とりあえずインターンに参加しておけば安泰!」といった“楽”を援護する話でもなければ、「インターンに行けば就活は大成功!」というようなキラキラエピソードだけを盛り込んでいるものでもない。 自身のインターン経験をもとに、大変だったこと、つらかったこと、あまり声を大にして言えないことなど、ネガティブな面も隠さず記している。

・大企業に入りたいと思っている
・入りたい企業はあるけれど何をしたらよいか分からない
・大学に入ってから時間を持て余している

など、現状ないしは未来に退屈や不安を感じている全ての学生に向けた、どこよりもリアルなインターンシップの経験をまとめた一冊だ。

第1章 成功への第一歩 学生が企業の門を叩く
第2章 仕事に必要なスキルを身につける
第3章 インターンシップを起点にキャリア戦略を立てる
第4章 インターンシップの成果をアピールする
第5章 就活を成功させたインターン経験者へのインタビュー

M&Aを失敗させない企業買収先「選定」の実務

書籍紹介

田中大貴 著(2023年9月発売)

買収企業の選定次第で、M&A難易度が変わる。国内企業より海外企業が難しく、同業種より異業種が難しい。そして、対象企業が海外企業であることよりも、“飛び地”であることがM&A難易度を上げるし、M&A難易度の観点で言えば、マイノリティ出資からの段階取得による子会社化は、決して「リスクを抑えた手法」とは言えない。そのため、M&Aにおいて、買収目的の明確化とあわせて、買収対象企業の「選定」も重視すべきだ。選定方法には、「持ち込まれ型(M&A仲介会社などから紹介されるパターン)」と「口説き型(自らアプローチするパターン)」の2つがある。これら両型を併用し、買収目的に合致した企業の中でも、よりM&A難易度が低くなるものを買収企業として選定すべきなのだ。世の中のM&Aに対する理解が深まっていることもあり、M&Aを複雑にとらえすぎている節があるが、シンプルに考えると、M&Aは「どのような理由で、どの企業を買うか」に尽きる。本書が読者のみなさまのM&A成功の一助になれば幸いである。

第1章 M&Aの正しい位置づけ
第2章 M&A概論
第3章 のれんの減損とM&A難易度
第4章 M&A難易度を決める要素
第5章 選定プロセス―持ち込まれ型
第6章 選定プロセス―口説き型
第7章 選定プロセスの必要性

トップコンサルタントが明かす ポストM&A成功44の鉄則

書籍紹介
田中大貴 著(前職在籍時、2018年4月発売)

M&Aに関する書籍はいくつも出版されていますが、M&Aは目的が大事だとか、デューデリジェ ンス(買収監査)での見極めが大事だとか、PMI( Post Merger Integration、M&A後の統合)が肝心だといった、要は当たり前のことを説いたものが大半です。M&Aとは何かを理解するのにはいいでしょうが、 M&Aの最中、あるいはダメM&Aの当事者になった人たちには役に立ちません。

M&A後に買った会社と買われた会社をいかに融合していくかという、PMIについての書籍もありますが、統合後1年以内でやるべきタスクの整理や、実務上のポイントを示したものがほとんどです。M&Aから1年が経過すれば使える部分はあまりありません。

これに対して本書は、M&Aから3年以上が経過した、しかも思ったような成果が上げられていないケースを念頭に置き、そこからM&Aをいかに良い方向に向かわせるか、を目的とした初の実践書です。全体は、「M&Aの基本鉄則」「M&A後の組織融合の鉄則」「M&A後の人材管理の鉄則」「M&A後の経営管理の鉄則」「M&A後の戦略実行の鉄則」、「M&A後の再編の鉄則」の 6章で構成し、実際に起こりがちな典型的失敗のエピソードを出発点に、いかにM&Aを効果的なものにするかを44の鉄則にまとめました。確実に効果が出るはずです。

本書全体のテーマは“セカンドPMI”。1度目のPMIは制度や仕組みなどハード面が主眼になりがちですが、セカンドPMIは組織や人の感情に絡む統合がターゲットです。統合直後にはステークホルダー(利害関係者) が多くて検討が進めにくかった領域や、M&Aの負の遺産として残ってしまった課題を解決します。