1.アナリスト

印刷

話して伝える力が必要

2023-04-28

話して伝える力が必要

言葉にまとめられないと理解されない

コンサルタントとして働く中で改めて考えさせられていることとして、言葉で伝えることの重要さがある。なぜそのようなことを考えているかというと、頭の中の思考をしっかりと整理して、きれいな文章としてアウトプットしないと理解してもらうことはできないのだと、働く中で感じることがコンサルに転職してから多くなった気がしているからである。そもそも、コンサルタントの役割はクライアントの役に立つことであるので、調査した内容を相手に分かりやすく伝えないといけない。そのため、話して伝える力は仕事の責任を果たす上で必要な力であるので、これからもっと伸ばしていかないといけないと痛感している。現状、日々の業務の中では、データの分析や調査内容の整理を行うことが多いのだが、その結果から特に伝えるべき内容をメッセージとして簡潔な言葉に変換するプロセスが上手くできていないと指摘されることが多い。また、社内の打ち合わせやフィードバックの場で、私の言っていることは分かりにくいと指摘されることもある。このような指摘を受けてしまっていることは大きな課題だと感じており、この原因を自分の中でも考えているが、頭の中を整理して言語化できていない状態で声に出そうとしてしまっているということが要因として上げられる。これは、前もって予定された会議などであれば、事前に話す言葉を考えておくことで対処するべきだと思う。一方で、突発的な議論などで分かりやすい発言をするためには、これまでの人生でしみついた思考・発話のクセを矯正する必要があると感じている。

他人任せのコミュニケーションではだめ

私生活を含め、今までの自分のコミュニケーションスタイルを振り返ってみると、受け身で相手に甘えてきたことが多かったと思う。実際に、親しい間柄の人との会話では、きれいな文章で話すことをさぼって単語や言語以外の表現の組み合わせることで、なんとなく理解してもらおうとしてきた場面をいくつも思い出すことができる。もちろん、日常生活のコミュニケーションでは非言語の要素の影響が大きいので、必ずしも毎回きれいな文章で話す必要はないと思っているが、相手が理解しやすいように配慮してものごとを伝えるということは日頃から癖付けておかないと、仕事の場面で不親切な人になりかねない。特に、複数名が参加するオンライン会議では、主体的に言語でコミュニケーションを取ることが求められる。オンラインの会議では非言語要素が伝わりにくいので、言葉の重要度が高く、コミュニケーションに主体性を持たず他人任せでいると無反応な人になってしまうからである。この点に関しても、先日社内で指摘を受けてしまったので、意識して改善していきたい。また、広辞苑の定義によるとコミュニケーションとは「伝達」であることからも、自らが発信しない限り良いコミュニケーションを実践することはできないということだと思うので、この点は改めて肝に銘じたい。

話して伝える力を向上させるには?

しっかりと自分の考えをきれいな文章として発信することや言葉でリアクションを取るようにすることは、ビジネスパーソンとしての信頼を損なわないようにするためにも重要だと思うが、自分自身が気持ち良く働き、生活していくためにも向上させるべき能力だと思う。そう考える理由は、自分の考えを言葉として整理しきれずにモヤモヤを抱え続けることや、上手く思いを伝えられないことは精神的に大きなストレスになると感じるからである。なので、この力を強化していくために、まずは自分の考えを整理するプロセスで考えを丁寧に言葉で書き出して構造化することを心掛け、会話の際には相手が理解しやすい言葉の使い方を意識したい。その他にも、話して伝えることが上手いと感じる人のプレゼンテーションを視聴して参考にするなどして、思考の言語化を効率的に行えるようになりたい。

MAVIS PARTNERS アナリスト 西村瑠果

Contact

お気軽にお問い合わせください

お問い合わせフォーム