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自分の経験を活かすということ

2023-03-10

自分の経験を活かすということ

採用活動でよく聞く不安

採用活動をしていると、「未経験でも大丈夫ですか?」「今は○○といった仕事をしているが活かせますか?」という質問が頻発する。私もMAVISに入る前に抱いていた感情であるが、「ネットにもコンサルはエリート集団と書いてあるし、自分が上手くやっていけるか不安…」といったことが背景にあるだろう。私は幸い、前職でコンサル会社に発注することもあり、何となくイメージがついていたが、全く関わりがない人は当然抱く不安と思う。
上記問に対するMAVISの正式回答は、採用案内にもある通り、「全ては自分次第。自分で考えて経験を“役立たせる”ことが重要。」ということであり、私自身も本当にそう思う。一方で、どのように自分の経験を活かせるかを考えるためには、類似する経験を記憶の引き出しから引っ張ってきて深堀できるか、という点が重要かと思う。メンバー紹介にも記載させていただいている通り、私は建築学科出身で行政に4年間ほど身を置き、現在に至る。コンサル経験もなければ財務分野に関わった経験もなかった。MAVISに入社を検討していただいている方への考え方のヒントを、自分が考えてきたことに触れられればと思う。

“出来なかった経験“の間にやってきたこと

コンサル経験はないが、類似する経験をしてこなかったわけでない。例えば、大学時代のエスキス(建築学科でよく用いられる用語であり、設計案やコンセプトを教員に発表・相談する場を指す)はMAVISでのインターナル(会議設計や資料の内容を内部で議論する場)に似ている。エスキスであれば、「何故その椅子を〇ではなく□にしたの?」、MAVISでは、「何故そのグラフを使って~~という示唆が出たの?」など、双方、論理的な根拠が求められる。正直、学生時代は真面目な方ではなく、エスキスにも何となく絵を描いて持っていき、教員たちにボコボコにされる日々であったので、もっと真面目に大学の授業に取り組んでいればよかったな、と後悔することになるのだが、“では代わりにその時期何をしていたのか”というところまで考えてみた。大学時代は部活をしたり、短期留学に行ってみたり、飲み歩いてみたり、様々な経験・考えを持った新しい人との関わりが多い時期であり、聞き上手になることを目標にしていた(その方がモテたから)。もちろん、勉強と両立させながらもできた話ではあるが、人とたくさん話し、人見知りを克服できたからこそ、MAVISの飲み会で「適応力があるよね」と言ってもらえたのかなと思っているし、自身には必要な経験だったと思う。

どんな経験であっても

過去コンサル経験はないながらも、いろんなご指摘を受けながら、MAVISで楽しく仕事させてもらっている。一見弱い、誰でも思いつきそうな例を挙げさせてもらったが、そうした小さな経験の一つ一つが自分を作っていて、今の仕事のあり方や、人と向き合う姿勢を作り上げていることを認識できるかどうかでは大きくその後の行動が異なる。過ぎてしまったことは変えられないので、類似する経験の中でできたこと・できなかったこと、できなかった代わりに何をしていたのか、そのときに心がけていたことは何か、それが今の自分のどの部分を形成しているのか、と経験を深堀すれば、誰しも“活かせる経験”は見つかるのではないだろうか。結果、それが、コンサル以外の自分に合った業種を発見するきっかけになるかもしれないし、時には友人などと過去を振り返りながら話す中でそうした“活かせる経験”が見つかるかもしれない。
ぜひ、面談の中でもご自身がコンサルで活かせると考えた経験についてフランクにお話いただきたい。

MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯

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