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年末年始を経て今年の抱負

2023-01-06

年末年始を経て今年の抱負

去年の振り返りをしていて思ったこと

みなさま明けましておめでとうございます。昨年は様々な人からコラムを読んでいるとのお言葉をいただくことがあり、ありがたい限りでした。今年も本業にも精を出しつつ、会社としてのコラムも継続していきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
私はここ数年、年始に目標を立てて年末にそれが達成できたかどうかを振り返る、ということをやっている。とはいっても、あまり堅苦しい目標ではなく、仕事や自己研鑽などのまじめなことばかりではなく、私生活のことや健康面などの目標も立てている。平たく言えば「今年も仕事を頑張って健康で楽しく過ごせますように」ということをもう少し具体化しているに過ぎない。
さて、昨年の達成状況であるが、残念ながら未達(あるいは不十分)のものも多かったのだが、一昨年よりは達成できたものもあったかなという結果だった。ただ意外だったのは、昨年の頭に「これが達成出来たら達成感ありそうだな」と思っていた目標をクリアしていても、思ったほど達成感を感じなかったことだ。振り返ってみると、立てている最中には高い目標と感じていたが、そこに向けて取り組んでいるうちに当初の目標は通過点になっていき、それをクリアするころには自然と次の目標が生まれていた。そこで気づいたのだが、目標をクリアしても達成感を感じないことがむしろ健全なのだろう。文章にすると当たり前に感じるのだが、立てている目標の高さや、それをクリアしたかどうかではなく、達成感を感じているか否かが、その後も成長し続けられるかどうかを見極めるポイントなのだろうなと感じた。

大掃除をしていて出てきた証券会社時代の文章

さて、話は変わるが、昨年末に大掃除をしていた時に、新卒入社した証券会社の営業時代に社内向けに書いたコラム的な文章が出てきた。そこには「自分が仕事で意識していること」というようなテーマでなかなか青臭いことが書かれていたのだが、今でも大事だと改めて思うフレーズが書いてあったので紹介したい。「無理に売るな。 客の好むものも売るな。 客のためになるものを売れ」というフレーズである。これは、松下幸之助の名言である。当時、証券会社で営業をしていた私は、コミッションのために無理に売ることも、顧客が欲しいというものをそのまま販売することもあった。ただ、それではダメだ、と言っているのがこの言葉で、当時ものすごく反省し、座右の銘として机に貼っていた言葉であった。当時のことを思い出して思い出に浸っていたのだが、今でも示唆の多い言葉だと思う。
というのも、コンサル業界でもクライアントが望む結論があれば、仮にその結論が間違っていたとしても、結論ありきでロジックを立てる方が楽だし、クライアントからのウケもよい。ただ、コンサルとして本当にそれでいいのか?ということは改めて考えなければならない。さらに言うと、コンサルは誰のために働くべきか、フィーをもらっている以上クライアントは企業なのだが、“誰のためになる提案をすべきか”という観点で考えると、目先の担当者なのか、決裁権者である役員なのか、社長なのか、はたまた株主なのか・・・こういった観点で自分の行動を振り返ることは忘れてはならないと改めて気づかされた。

2023年の抱負

ここまで、脈絡もなく昨年末に思ったことを書いてきたが、大事なことだけまとめて終わりたい。今年も例年通り年始に、これが達成出来たら達成感がありそうだなという目標を立てた。だが達成感を“感じてしまっていないか”という点は自分でも振り返りたいし、社内外問わずこの文章を読んだ人には、私がなにやら満足げな顔をしていたら「それで満足なのか?」と発破をかけていただきたい。また、仕事においても目先のクライアントに迎合した安易な提案をしないよう、頭に汗をかき続けたいと思う。
一年後、またこのコラムを見返したときに、恥ずかしい思いをしないよう、精進していきますので今年もよろしくお願いします。

MAVIS PARTNERS マネージャー 渡邊悠太

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