2.アソシエイト
印刷コンディションの整え方
2022-06-17
会議を試合と捉え、それまでを試合に向けた準備期間と捉えている
最近、普段の仕事を、スポーツに置き換えて考えている。クライアントとの会議は「試合」で、それまでの資料作りや会議設計は「試合に向けた準備」という具合だ。
スポーツで、試合に向けた準備というと、次回の相手を分析した上で対策を考えたり、それを実践するための練習をしたりというのが真っ先に思いつくが、それ以外にとても重要な要素として、コンディション調整というものがある。当たり前だが、優れた技術を持っている選手でも、コンディションを試合に合わせて高めることが出来なくて、思っていたパフォーマンスを発揮できないというケースは多い。そして、このコンディション調整というのが、仕事においても非常に重要な役割を担っているのではないかと、最近感じている。
体力的な余裕があればコンディションが上がるかというとそうでも無い
実はここ最近、少し前よりも会議で頭が働いているような気がする。資料作りや会議設計にかけている時間はそこまで変わらないし、特段大きくやり方を変えたというわけでもないのに、会議を通じて得られる示唆やアウトプットの量と質は、以前より良くなっている気がするのである。そして、その要因は、コンディションの調整が上手くいっていることにあるのではないかと思っている。
数年前まで遡ってみると、会議の前日は深夜まで資料作りに追われ、当日はほとんど寝ていない状態で会議に臨んでいた時期もあった。そして、そういった状態で臨む会議でのパフォーマンスはイマイチだった。では、しっかりと寝れば良いのかというとそうでも無いと思っている。コンサルという仕事に慣れてきて、睡眠時間も取れてくるようになっても、会議でのパフォーマンスがイマイチと感じることは多かった。
コンディション調整の仕方は人それぞれ
個人的には、以下3つの要素が合わさるとコンディションが良くなる気がしている。
① しっかりと睡眠を取る(個人差があるので何時間とは言いづらいが睡眠はやっぱり大事)
② 働く場所を固定化しない(気分のリフレッシュになる)
③ 日中の打ち合わせが多い(議論して頭を動かす状態をなるべく維持する)
①②はわりと一般的だと思うが、③は人それぞれかもしれない。
コンディション調整の仕方は、10人いれば10通りのやり方があると思う。ランニングでリフレッシュすることが、仕事の質向上につながる人もいれば、肉を食べることで仕事の質が上がる人もいる。もしかすると、そういった人たちにとっては、睡眠時間はさほど大事では無いかもしれない(私のこれまでの上司・同僚でも、「この人全然寝てないのに、なんでこんなに会議で頭働くんだろう・・・」と思う人はたくさんいました笑)。
人のやり方に合わせ過ぎないほうが良いと思う
仕事をしている中で、お手本にしたい先輩や上司、同僚がいることも多いと思う。そんなときに、仕事のやり方を参考にするのは良いと思うのだが、生活リズムや普段の過ごし方まで合わせようとすると、逆効果になることも多い気がする。生活リズムや普段の過ごし方は、コンディション調整に大きく関わるし、前述の通り、コンディション調整のやり方は人によって違って然るべきだと思っているからだ。
コンサルを始めて約4年半、当初は先輩コンサルや上司に無理に合わせようとし過ぎていたのかもしれないと、今では思っている。いまでも、周りから学ぶことは多いが、真似るべき部分とそうでない部分の仕分けを、自分なりにするようになってから、精神的にも安定してきた気がする。そんな意識が、コンサルに限らず、あらゆる職種を長く続けるための秘訣だったりするのかもと思う今日この頃です。
MAVIS PARTNERS アソシエイト 井田倫宏