3.マネージャー
印刷“MAVISで活躍する人ってどんな人!?”
2024-11-01
改めて考えてみるMAVISで活躍する人のイメージ
MAVISは常時採用活動を行っており、1時間の1on1面接を行っている。その際、志望動機を聞くとか、ケース面接をやるだけの一方的な面接にならないよう、積極的に候補者からの質問も受け付けている。その質疑の中で、10人いたら5~6人が決まって聞いてくる質問がある。それが「MAVISではどんな人が活躍していますか?」という質問だ。そもそも、MAVISは数えるほどしか人数がいないので、活躍している人と活躍していない人というカテゴライズをするほどの規模感ではないのだが(笑)、よく聞かれるので「こんな人だったらすぐに活躍するだろう」と思う人物像を改めて考えてみた。
①論点に対して、自分の仮説をわかりやすく表現できる人
コンサルティングがどのような仕事であるか、ざっくりいうと「論点を設定し、論点に対する仮説を構築し、その仮説を裏付ける仕事」である。さらにざっくりいうと、“適切な論点設計”に責任を持つのがマネージャーの役割で、その論点に対する仮説を考え抜くのがアソシエイトの役割で、その仮説をあらゆるファクトをもって裏付けるのがアナリストの役割だと思っている。誤解が生じそうなので補足すると、当然マネージャーも論点設計だけでなく、仮説構築・裏付けも全てやるし、アソシエイトやアナリストも当然、論点設計もする。ただし、クライアントの期待を把握しつつ検討成果として伝えるべきことを念頭に、論点に優先順位を付けて、リソース配分の仕方を考えるところまでを含めた“適切な論点設計”に責任を持つのはマネージャー、という意味である。
少し話が脱線したが、実際のプロジェクトでは、マネージャーである私が「この論点に対して、こういう仮説を持っていて、ざっくりこういうファクトは押さえているんだけどまだロジックが弱いからこの仮説を裏付けるデータをリサーチしてくれ」というような依頼をチームメンバーにすることがある。そうすると真面目な人ほど私の言うことだけを愚直に実行してくれる。それはそれで非常にありがたいのだが、私が求めているのは「XXXというファクトが新たに分かったので、渡邊さんが言っていた仮説よりも、XXXXという仮説の方が正しいと思います」みたいなコミュニケーションだ。そして、そうしたコミュニケーションをチーム内で出来る人が初めてクライアントとも価値あるディスカッションが出来る。
②自分が実行できると思う(実行したいと思える)くらい具体化できる人
コンサルタントとしてクライアントと接していると、多かれ少なかれ「コンサルタントは嫌いだ」と言ってくる方もいる。そういう人たちはコンサルタントのことを、「机上の空論ばっかり言って実際の現場のことを何も知らない」とか「言いたいことだけ言って期間が終わればいなくなる」とか、要するに“他人事だと思って非現実的なことを言うやつら”と思っているような気がする。そうだとすると、そう思われていることを我々コンサルタントは反省しなければならない。
コンサルティングという仕事は“論理的に正しいことを言う仕事”ではない。それは手段であって、本質は“人や組織を動かす仕事”だ。そのための手段として「多くの人が納得するようなロジック」を使うわけだし、多くの人が納得するロジックを作り上げるために「マネージャー・アソシエイト・アナリストのチーム編成をして前述のような役割分担」をするわけだ。コンサルタントになりたいという人の中には「ロジックガチガチのアウトプットを作ることがカッコいい」と思ってあこがれている人もいるかもしれないが、ロジックガチガチのアウトプットを作っても実行できなければ意味がない。“実行できるかできないか“を判断するのは簡単で、自分がやれと言われた時に描いた戦略通りに実行できるのかを内省してみればよい。その時に少しでも出来ないな、と思ったらそのアウトプットには価値がない。どれほどロジカルで美しくても、価値がない。
MAVISのコンサルタントではないが、以前あるコンサルの方と会話をしていた際に「俺が考えた戦略なんだからこれ通りにやれば勝てるんだ」と言っていた方がいた。飲みの席のセリフだったので強めのトーンだが、それくらい自信があり、かつ自分でも実行イメージを持ったものでなければアウトプットしてはダメだと強く感じた。実際にその人はその後、自分で描いた戦略を実行する側にも回っているようだ。
丸めて言うと「物事を深く考えられる人」とか「自分事化して考えられる人」とかになるのだが、上記の2つが活躍できる人のイメージだ。これに当てはまると思う方、あるいはこのようなマインドセットに共感する方は是非一緒に働きましょう!
MAVIS PARTNERS マネージャー 渡邊悠太