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「二兎を追う者は一兎をも得ず」なのか

2024-07-26

「二兎を追う者は一兎をも得ず」なのか

あまり前例のない就職活動

議員としての現職を貫きながら、前代未聞の就職(?)活動を経て、この度MAVISの門を叩いた。理由は後程触れるが、私は更なる自己研鑽と議員活動のスキルアップを図るために、議員活動と並行してコンサルティング業界への就職を希望していた。ところが、十数社と面談や面接を行ったが、転職理由を聞かれ、「これは転職ではなく、議員活動と並行してもう一つ仕事がしたいという、就職活動の一種です」と説明すると、だいたいの会社がそんなことは前例がないので採用は難しいとの反応であった。むしろ議員としてのキャリアは大丈夫なのかと先方から心配されることもあった。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」なのか。このことわざが脳裏を掠めたが、そんな中巡り合ったのがこのMAVIS PARTNERSである。元々、私が受けた会社の中でもこのMAVISは自身の能力値の観点から最も手の届かない就職先ではないかと感じており、面談オファーを受けた際には、その面談すら遠慮しようかと思ったくらいであった。しかし募集要項の「求めている人物像」の必須事項3点(以下参照)が頭から離れない。

【必須】以下3つの気質をお持ちの方
・ 難しいから面白いと感じ、正解の無い問いに独自解を出していきたいと思う
・ 会社の”看板”ではなく、自分の名前で勝負できるようになりたいと思う
・ 何より他者に喜ばれ感動されることでモチベートされる

私はこれまで議員として、地元においてではあるが選挙活動を通じ自分の名前だけで勝負してきた。また「頼られること」に幸せを感じ、その経験を人生において積み重ねていきたいと常々感じている。もしや私の価値観にぴったり合うのではないか?そう思い、面談を申し込んだ。すると、面談後の1度目の面接で、思いがけず内定をいただいてしまったではないか。ご縁をいただいたと感じ、この度MAVISにてお世話になることを決心した。「二兎を追う」準備が整ったのである。

お茶飲み話レベルでは何の役にも立たない!

そもそもなぜ「二兎を追う」ことを決心したのかについて記す。私が議員活動をしている新潟県五泉市は人口4 万6 千人と小さな市で、人口はここ20 年で2 割減、そして地元企業も売上が落ち込んだり、後継者がいないために閉業したりといった状況である。そんな中仕事柄、地元企業の社長や経営陣などの年長者と話す機会が大変多い。自ら会社訪問をして挨拶周りを行うこともある。
ところが、挨拶の際に話す内容はあくまで議員としてお茶飲み話をしている範疇に過ぎない。会社での困り事を話してもらっても、「大変な世の中ですからね。市役所へしっかりとお声を申し伝えます。」の一言で終わらせてしまう。市民の声を代表して市役所へ伝える、それが議員としての本業であるから、もしかしたら議員としてはそれで正解なのかもしれない。しかしそれではただの伝書鳩ではないか。私はそんな自分の無力さに腹が立ち、何か地元企業のためになれないかと考えた。
そこで私は、自分自身がコンサルタントとなることで、地元企業を含めたクライアントのために「頼られる存在」になろうと考えた訳である。議員として、そしてコンサルタントとして。地元のため、クライアントのため、ひいては日本のためにがんばりたい。そのような気概で「二兎を追う」ことを決めたのである。

二兎を追う者だけが二兎を得る

そうはいっても現段階での私への評価は、まだまだ駆け出しの半人前コンサルタントである。いくらコンサルタント未経験者といえども、現タイトルのジュニアアナリストとしての価値が発揮できなければ、ここにいる意味はない。しかし私はここで改めて思うわけである。「二兎を追う者だけが二兎を得る」のだと。私はMAVISでの業務が議員活動と相互互換であると信じ、時には欲張りに、一方では泥臭く、どちらの立場においても「頼ってくれる存在」のために研鑽を積んでいきたい。

MAVIS PARTNERS アナリスト 大橋建太

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