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スピードで価値を出す

2023-06-09

スピードで価値を出す

アウトプットを共有するスピードによって付加価値は変わりうる

先日、MAVISに入社してから数ヶ月が経ったため、入社以降受けてきたフィードバックを振り返ってみた。その中で最も多いものの1つが、仕事のスピードが遅いことだった。そういった指摘を受けるのは、アウトプットを共有するタイミングが遅く、共有相手にとっての価値に繋がらない場合だ。
先日、デスクリサーチ業務に取り組んだ際、同様の指摘を受けてしまった。その際、MAVISの見込み客の会社概要や沿革、直近の業績を調べることを依頼されていた。その後、依頼から数日ほど経ったタイミングで、その調査結果の内容を社内で共有したところ、「もう自分で調べちゃったよ。もう少し早ければ価値があったのに(笑)」と言われてしまい、反省した。
この経験から改めて痛感させられたのは、仕事の付加価値は、内容だけでなく、共有するスピードによっても左右されるということだ。長い時間をかけることで良いアウトプットに繋がったとしても、アウトプットを共有するタイミングが遅いと価値を失ってしまうこともある。だからこそ、仕事のクオリティに加えて、スピードも追求していく必要がある。

仕事のスピードを上げるには切り替えの早さが求められる

仕事のスピードを上げる方法は、パワーポイントやエクセル等のショートカットキーの活用や、PCでよく使用する単語の単語帳への登録といったPC操作を高速化するものをはじめ、作業を始める前に仮説を持つといった仕事に対する姿勢まで様々なものがある。
私も過去に色々と試してきたのだが、その中でも、私が作業スピードを上げる上で最近意識し始めたことがある。それは、仕事を細かく作業に分けて、その期限内に作業を終わらせていくというものだ。その際、ポイントとなるのは、作業が締切に間に合わない場合は、当初想定していた作業をとりやめて、その作業目的を達成できる代替作業に取り掛かるということだ。
今までは作業を始めたら、最初に始めた作業内容に固執してしまって、時間を無駄にかけてしまうことが時々あったように思う。以前、プロジェクトにて、企業が実施したアンケート結果などを調査する機会があった。いざ調べ始めてみると、データがなかなか見つからず、「もう少し探せば見つかるのではないか?」と思い、予定していた時間を延ばして調査してみた。しかし、結局データが見つからなかったため、代替するデータを探すことになってしまった。もっと早く代替データを探す作業に切り替えていたならば、別の作業を進める時間を確保できて、より高いクオリティのアウトプットを出せたようにと思い後悔している。

素直に様々なテクニックを試してみる

仕事のスピードには柔軟性が大切だと認識してから、最近は各作業を始める前に、各作業を完了させる目標時刻になったらアラームが鳴るようにタイマーをセットするようになった。
この習慣を続けることで、作業に思ったような進捗が見えなかったら、他の代替作業に移ったり、進め方を相談したりといった動きができるようになり、以前よりは当初想定した作業に執着して時間を長引かせてしまう機会は減ったように思っている。また、この取り組みで、以前よりも自分の作業時間に対する意識がシビアになれたと感じている。作業中に、タイマーに表示される目標時刻への残り時間を見ると「あとこれだけしか時間が残されていないのか?」と思わされることが多く、早く作業を終わらせようという明確な意識が生まれたように思う。
以前までは、上記のようなタイマーで仕事時間を管理するテクニックは知ってはいても、半信半疑で試してこなかったのだが、もっと早く始めてみても良かったなと思っている。今後は、仕事のスピードを上げるという点に限らず、自分にとって役立つ可能性があるテクニックである可能性があれば、1度は素直に試してみて吸収していこうと思った。

MAVIS PARTNERS アナリスト 水上 尊俊

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