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経験が浅い人間が発揮できる価値

2023-09-08

経験が浅い人間が発揮できる価値

世の中の大半のことは分からない

MAVISでは、つい先日、非常に専門的な分野に対するご提案機会をいただいた。コンサルタントとして働いていると、多くの分野に携わることができることは皆様もご承知の通りであるが、これら専門性の高い分野でMAVISが出せる価値について改めて考える機会があったので、今回はその点に触れたいと思う。
案件またはご提案機会をいただくと、最初の情報収集として、主に3C(市場・競合・自社)の観点でリサーチを始めていくことが多い。クライアントの分野は様々であるため、(特にまだ経験の浅い私は)1からその分野を勉強しなければならないことも多々ある。加えて、MAVISの案件の中には、M&A分野以外の案件も多く、弊社として初めて関わる分野の案件も多くいただいており、中には弊社の人間で誰もその分野のことが分からない状態でスタートすることも往々にしてある。
アナリストとして、様々なリサーチを進めれば進めるほど、世の中の大半のことは知らずに育ってきたことを痛感する日々である。1つの分野に精通したスペシャリストの方々、また、稀にいる“何でもそれなりに話せる人”には深い尊敬を抱いている。

深い知識を求められているわけではない

もちろん、短いプロジェクトの期間でどれだけ効率良く勉強したところで、特に技術的な分野など、専門性の高い領域に関してはクライアント以上の知識を得ることはほぼ不可能に近い。深く知ろうとすれば知るほど“沼”にはまってしまい、本来手を付けなければならないことを見失いそうになることも多くある。
そう考えると、クライアントから求められていることのメインは知識ではなく、別の価値をMAVISは発揮しなければならない。(もちろん、MAVISは「M&A戦略の立案と実現の経営パートナー」であるため、ことM&Aに関しては、専門的でなければならない)
この価値を見極められるかがPJの最も重要なポイントであり、社内のMTGでも常々議論をしているところである。
様々な案件に携わらせていただく中で感じていることは、案件ごとにその価値発揮ポイントは異なるものの、「フットワークの軽さ」「議論」が各PJで共通して発揮できるMAVISのベースの価値であるということ。専門コンサルを謳っているところは手を出しづらい、有識者へのインタビュー等、より多面的に情報を多く獲りに行くことができる「フットワークの軽さ」、クライアントへの一方的な知識の押し付けではなく、「議論」を重ねて一緒に形作っていくというスタイルこそがクライアントからも評価を頂いていると認識しており、M&A以外の案件についても、こうした価値に期待をされているものと理解している。

知識の蓄えも

かといって、「フットワークの軽さ」「議論」を維持するためには、知識は大きな武器になることも事実。特に、アナリストとしては、クライアントとの「議論」においては、代表田中や、マネージャー・アソシエイトと並ぶ価値は発揮できない(それ故、いただく対価も違う)。もちろん、この「議論」を磨いていく、ということは日々FBをもらいながら継続的に行っていかなければならないが、「フットワーク軽く」様々な分野の専門家にコンタクトを取って話を聞きに行くことは、まさにアナリストとして発揮できることと思っている。(部活でいう、「声なら出せるだろ」という理論に近い)その際に、それまでに仕入れた知識から生まれた仮説をぶつけてブラッシュアップしていく、この回数をできるだけ多くこなしていくことが、よりクライアントと対等に「議論」できるようになる一番早い道であると考えている。
この一連の効率を上げるために、可能な限り過去の案件で得られた知識は自分の中に蓄えておき、いつでも引き出せるように継続的に情報のキャッチアップをしておく、という点は常に心掛けていきたいと思う。

MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯

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