1.アナリスト
印刷常識を理解することから始まる
2023-01-27
新しい環境での始まりは大変
年明けにMAVISに入職し、気がつけば3週間が経つ。今はまだ研究開発の前職とは異なる業務内容や就業環境に戸惑いつつも、成長して仕事に慣れようと試行錯誤中という感じだ。今回の転職もそうだが、新しい環境で何かを始める時は最初の頃に苦労することが多い。どうしてかと考えると、その理由のひとつはその新しい環境での常識を把握できていない状態だからだと思う。国語辞典で調べると常識とは「ある社会で、人々の間に広く承認され、当然持っているはずの知識や判断力」と定義されており、社会を住む地域や働く会社と捉えると、引っ越しや転職で関わる人々が変わると自分が今まで持っていた常識と周囲の人々との間に少なからず常識のずれが生じると言える。
求められる働きの違い
MAVISでコンサルタントとしての仕事を始めて、既に感じている常識の違いはいくつもある。まず、MAVISでの働き方は時間基準ではなくアウトプット基準である。そのことから、時間基準で働いていた前職の時より、業務を効率的に行うことに対する厳しさを感じている。前職では始業時間と定時が明確に決まっていたので、その日やりたかった仕事が終わらなかったという場合に、「終わらなかったものは仕方がないので明日以降にやるしかない」という甘えがあったと思う。一方で、MAVISでは働く時間を自由に設定できるが、それは自分で時間管理する責任を持つということなので、同様の甘えは許されない。もう一つ大きく感じている常識の違いは資料作成の繊細さである。前職で会議資料を作る時は基本的にチーム内での進捗報告会用であり、口頭で説明することも前提として、見せたいデータが表示されていれば、文字のずれやスライドの統一感についてまで細かく気にすることはなかった。しかし、コンサルタントの資料作成はクライアントに対する納品物であり、内容の質や分かりやすさはもちろんのこと、テキストボックスの配置や色使いなどの細部まで最適化し、プロに依頼したことに対する満足感を与えられなければならない。
相手にとっての常識を考える
上記で前職との違いの例を書いたが、常識は当然持っているはずの知識と判断力なので、早くMAVISでの常識を身に付け、一人前に働けるように成長しなくてはならないと痛感している。また、職場内での常識を身に付けるのは必須であることに加え、コンサルタントとして働く上では、クライアントの常識を理解することも重要だと考えている。例えば、相手が持つ常識を理解せず、自分の中の常識で言葉の使い方や資料の形式などを選択してしまうと意味が間違って伝わることや、期待に応えられないということが発生し、コミュニケーションを円滑に行うことは難しくなってしまう。
これから仕事をしていく中で、自分の常識が相手にとっての常識に当てはまるのかということを意識し、クライアントの期待にしっかりと応えられるコンサルタントを目指したい。
MAVIS PARTNERS アナリスト 西村瑠果