1.アナリスト

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使えるものは何でも使う

2022-09-23

使えるものは何でも使う

求めている情報は出てこないという前提

私はアナリストとして、日々リサーチ業務に携わっている。また、入社して3か月が経とうとしており、インターン生にリサーチのお願いをすることも増えてきた。MAVISらしさでもあると理解しているが、M&Aに限らず、型にはまらない、正解のない案件に携わる中においては、リサーチに関しても学びが多い。
 リサーチにおいては、求めている情報が直接出てくることはほぼない。前職でお願いしていたコンサル会社とのかかわりでは、「ここは回答が得られませんでした。」「ここは情報がなさそうです。」といった話を聞くことが多く、分からないなら次に何をするか、といういわゆる一次情報だけでことを進める傾向にあった。加えて、「ここにこう書いてあったのでここまでしか言えません。」という諦めポイントはどこか、ということを探していた傾向にあったと思う。しかしリサーチの本質は、プロジェクトで設定される論点への解を“見つける”ことではなく、“導き出す材料にする”ことであり、求めている情報は直接出てこないことを前提に、リサーチを行っていくことを意識する必要がある。(その方が精神衛生上も良い。)

仮説でリサーチした情報同士をつなぐ

 上記前提に則ると、仮説の構築が非常に重要になる。例えば、事例収集では、一次情報で求めている事例が見つけられなかったとしても、複数事例の共通点や差異から、論点に照らし合わせ、「この場合はこんな傾向があるのではないか。」という仮説を導き出すことができる。二次情報を探すにあたっては、仮説がないとそもそも成り立たず、仮説でリサーチした情報同士をつないでいくことが求められる。
ここで注意が必要なのが、常に論点を頭においておくということである。仮説を出して、それを検証することでどのように論点検討に資するかという点まで説明ができないといけない点が、リサーチの最も難しい点だと個人的には感じている。一次情報から「こんなことが言えるかな」と考えを巡らせていると、「あれ、何がしたかったんだっけ?」と堂々巡りになることも少なくないし、「それが分かってどうするの?」と指摘を受け、言葉に詰まってしまう場面も多々あり、日々意識し直しているところだ。

努力を無駄にしない努力

 案件を進めていく中ではクライアントからいただくクライアント内部での検討資料の情報からもリサーチを進めることとなるが、受領した資料の中にはプロジェクトへの使い道に困る資料もある。(直接ほしい情報が書いてあり、それを綺麗にまとめ直すものであれば、そもそも難題な案件ではなく、MAVISでお受けするプロジェクトではないとも思う。)加えて、インターン生にリサーチをお願いしていても、ほしい情報が直接的に得られないことも多い。情報がない、ということは事実なのでどうしようもないが、すぐに次に何をしようかと考える前に、受領資料やリサーチで得られた一次情報から、“何かヒントはないか”、“この情報から言えることは何か”と今一度持っている情報を見直し、二次情報のリサーチにつなげられるよう習慣づけたいし、クライアントからの受領資料、インターン生のリサーチ、ないしは自身でリサーチした内容を“どこかしらで使ってやろう”という時間と努力を無駄にしない努力を日々意識してリサーチに臨みたいと思っている。しかし言うは易しで、実際に考えてみると非常に難しい。量をこなせば勘みたいなものも働くのかもしれないと淡い期待を持っているが、まだまだ精進中である身としては、リサーチ結果として資料に残せなさそうである場合においても、クライアントとの会議の場で口頭の補足情報として活用したり、自分の引き出しの1つとして別のプロジェクトに活かしたり等、あらゆる場での情報の活用を意識し、使えるものは何でも使っていくマインドを持っておきたい。

MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯

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