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2025年と同じ干支“乙巳(きのとみ)”だった1965年は似ているのか!?

2025-01-10

2025年と同じ干支“乙巳(きのとみ)”だった1965年は似ているのか!?

2025年は乙巳(きのとみ)という60年に1度の年らしい

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
毎年、年末年始のコラムを書く際、「昨年(あるいは今年)は忙しかった!」と書いている気がするが、2024年は例年を上回るほど忙しい年だった。もちろん、会社として人も増え案件も増え、個人的にもこなした案件数が圧倒的に多かったから忙しいということもあるのだが、プライベートでも子供が保育園に通い始めたために送り迎えをして仕事の時間に制約が出来たり、子供がしゃべりだして走り出してちょっと目を離すといたずらをしたりと仕事以外のアクシデントが増えたりという気の休まらなさもあった。ただその分充実していた2024年だった。
さて、今年も昨年同様充実した年でありたいなと思ったところ、今年は何と巳年だそうな。私は巳年生まれなので年男だということに年が明けてようやく気付いた。しかも今年は、十干十二支でいうと“乙巳(きのとみ)”という年だそうで、「努力が報われる年で、新たなスタートに適している」とか「成長や発展を象徴し、幸運に導かれる年」とか「再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年」らしい。なにやらとても縁起がよさそうな干支だ。これだけ縁起が良い年ならば、同じ干支である60年前の1965年も相当良い年だったに違いないと思い、60年前の出来事を調べてみた。

60年前も今も世界情勢は不安定でロックが流行る!?

ざっと調べてみると1965年は、「アメリカが北ベトナムへの爆撃を開始し、ベトナム戦争が激化した」とか、「中国で「文化大革命」が始まった」とか「アフリカ諸国で独立が続いたため、「アフリカの年」とも呼ばれた」と書かれていた。なんだか縁起が良い感じではなく、激動の時代という感じだ。対する2025年は、(沈静化しつつあると言われているが)ロシア・ウクライナ戦争はまだ続いていたり、イスラエルのガザ侵攻も続いていたり、トランプ大統領の再登板により米中対立がリスクとして挙げられていたりと同じように“激動の2025年“となるのかもしれない。
一方で、文化面で見てみると、ご存知2025年は大阪万博が開催するが、なんと前回の1970年大阪万博開催が決定したのが1965年らしく、60年前も“大阪万博”が話題になっていたようだ。(私が好きなので調べたのだが)音楽業界では、The BeatlesのHelp!とかYesterday、The SupremesのStop! In the Name of Love、The Rolling Stonesの(I Can’t Get No) Satisfactionなど、聞けば誰もが一度は耳にしたことがある名曲が流行り、日本ではエレキギターブームが到来していたらしい。翻って、2025年にはどんな音楽の流行が予想されているかというと、米グラミー賞運営団体によれば、ロックがメインストリームを乗っ取るとか言われているらしい。世界情勢が不安定な時には、反体制的なロックが流行るのかなと勝手に邪推をしてみた。
また、同団体は「J-POPの世界的大流行」も予想しているらしい。1965年は欧米から輸入されてきた音楽が日本で大流行していた一方で、60年後には日本から輸出された音楽が世界を席巻することになれば面白いなと思う。

M&A史における60年前は、なんと第1次M&Aブームで大型合併が相次ぐ!2025年も!?

さて、MAVISの得意分野でもあるM&Aの分野において1965年がどういう年だったのかも調べてみた。なんと、第1次M&Aブームと言われていた時期がこの時期らしい。当時の日本は1964年にOECDに加盟するなど、“先進国入り“した時期で、こういった”先進国クラブ“に加盟するにあたり貿易・投資の自由化が急速に進んでいたそうだ。日本企業にしてみれば、それまで国内産業保護のために設けられていた輸入制限が急速に撤廃され、急に世界の荒波に放り出されたわけだ。こうした外部環境変化に対応すべく、スケールメリットを効かせた国際競争力強化を目的とした大型M&Aが相次いだ時期らしい。例えば、日産自動車とプリンス自動車工業(現日産自動車)の合併、石川島重工と播磨造船との合併(現石川島播磨重工業)、八幡製鐵と富士製鐵との合併(現新日本製鐵)が代表的な事例とのこと。一方の2025年は、(昨年末の報道だが)日産とホンダの経営統合や、(買収中止命令が出されているが)日本製鉄によるUSスチールの買収、カナダのコンビニエンスストア大手によるセブンアンドアイの買収提案など、こちらも大型案件が話題だ。
もちろん、スタートアップM&Aのような相対的に小規模な案件も増えていくだろうが、1965年同様に、2025年はコロナ禍で滞っていた業界再編的な大型案件が増えるのではと予想されている。さて、2025年どうなることやら。どのような案件でもご依頼があればご支援できるよう、努力をしながら会社としても個人としても干支通り、成長・発展していきたい。

MAVIS PARTNERS マネージャー 渡邊悠太

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