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考えることで不安はコントロールできる

2023-12-15

考えることで不安はコントロールできる

ちゃんと不安です

コンサルの元同僚や昔の先輩から、「田中さんって、コンサル会社なんてやっていてこわくないの?」と聞かれることがある。1つのPJは数ヶ月単位で、それが終わったら次の仕事があるかどうか保証されていない。それに、小さいコンサル会社だと、同時に受けられるPJ数も少ないので、1つのPJが終了するインパクトは大きい。それがわかっているので、そんな質問をされるのだろう。サブスクのように月額課金制でもないし、毎月の固定費がかからないビジネスでもない。
冒頭の質問に答えるなら、はい、ちゃんとこわいです。今はお仕事をそれなりにご依頼いただいていたとしても、それがいつまで続くか分からないし、PJが終わったら、次にいつ仕事が来るか分からない。必要とされなくなったら終わりの仕事であって、コンサルは必ずしも世に必要な仕事ではないと思うので、そのタイミングがいつ来るのか、しようと思えば戦々恐々とできる。
「安定性」、これが会社代表と会社勤めの人との違いなので、仕方ないことではあるものの、よくもまぁ、こんな不安定な仕事を生業にしているなと自分でも思ったりする。将来、自分の子供が、コンサル会社の経営をしたいと言ったら、おそらく反対するだろう(!)

不安に対する対処法

私の場合は、不安を感じたら、とにかく最悪ケースを考えるようにしている。例えば、仕事の依頼がなくなったら、最悪どうなるのか。会社の収益が減り、現金がなくなり、給与も未払いに。あきらめて、会社を清算しても借金だけが多額に残る。そうなったら、家族は養えなくなるので、今の生活をやめるしかない。
でも、そこまで考えてみると、あれ?案外そんなものかなと思ったりする。別に誰かが死ぬわけでもないし、一家離散になるわけでもない。最悪、今の生活はやめて、今と違う暮らしをすればいいだけだ。意外と大した問題じゃない。仮に破綻してそこまでいったとしても、人生はまだまだやりなおせそうだ。
でも、なるべくその破綻フローは止めたいので、当然できることはないかと考える。会社が破綻するパターンを洗い出して、パターンごとに予防策も考えて、徹底する。そして、経営がどうにもならなくて清算するにしても負債だけ残ってしまうのは厳しいので、泥沼にハマる前の撤退基準を持っておく。会社をやめたら、私は無職になってしまうので、清算後の仕事の目処も考えておく……等。

不安はなるべく小さく折りたたんでおく

なお、会社が破綻する可能性については、具体的に10パターン考えている。MAVISがいつか潰れるとしたら、その10パターンのどれかだろうと思う。でも、それに対しての予防策も3つずつぐらい考えている。それらをやるだけやってだめになるのなら、そういう運命だと思ってあきらめるしかないと思う。そして、だめだった場合でも、最悪ケースを既に考えているから、覚悟もできている。そこまでやっていると、当初感じていた不安もたいしたことないように思える。不思議なもので、思えば思うほど不安は増大するし、心身を蝕む。まるで、自分の奥底に眠っているモンスターのようだが、安らかに生活を過ごすには、こいつをコントロールするしかない。ゼロにすることは不可能だが、極力小さくまとめておくことはできる。
漠然と不安を感じたり、どうなるか分からないと悩んだりしていることと、「考えること」は違う。うだうだ悩むぐらいなら、最悪ケースを考えてしまって、その覚悟をして、腹を決める。そして、そうならないためにできることを限界まで考えて、やるだけやった方がいい。それ以上は何を考えても、結果は変わらない。気持ちが滅入るぐらいなら、遊んでいた方がマシだ。

MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴

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