1.アナリスト
印刷習慣のスクラップ&ビルド
2023-06-02
脱マウスできていますか?
皆さまはPCを操作する際、マウスを使っているだろうか?タッチパッド派?タッチパッドも使わないという方もいるだろう。
ショートカット等を駆使し、マウスを使わない操作(=「脱マウス」)にしたことで、年間120時間の時短を実現し、仕事の効率が上がったとする書籍も出ており、「脱マウス」はここ数年でよく耳にする言葉だと思う。
恥ずかしながら、私はマウスをまだ使っているうちの一人なのだが、脱マウスしている人が、どれだけ早く仕事ができているのかと気になって調べたところ、エクセルで九九表を30秒で作れるかというのが一つの指標にもなるようで、皆さまもやってみていただければと思うが、意外と難しい。(比較として、遅い方は720秒ほどかかるらしく、脱マウスすることで、仕事の効率が24倍も開く、というのが脱マウスのすごいところであるらしい。)
もちろん今でも初歩的なショートカットは使っているし、「これってショートカットできないかな?」と思い、ネットで検索して、便利だなと思ったものは極力取り入れるようにしているが、完全にマウスから手を離せていないのが現状だ。
習慣のスクラップ
私は小学生のころからPCに触るのが好きで、プログラミングなど大層なことはできなかったが、エクセルで歌詞カードを作って印刷して見たり(絶対ワードの方が良かった)して、PCの初歩的な操作は当時に習得してしまっていたので、その頃からずっと使っていたマウスを手放す、習慣をスクラップするというのは自身にとってはかなりハードルが高い。
また、前職では、「仕事が遅い!」と叱られたことがあまりなかったことも、自身を脱マウスから遠ざけていた理由の一つと思う。ショートカットは便利だが、脱マウスしてそんなにも変わるのか?と目を背けていた一人である。
一方、そう思っていながらも、過去を振り返ってみると、1日に何百件というメールを裁いていた時期は、outlook内の操作はほぼショートカットを使い、そのおかげで回せていた仕事もあったなぁ、と気づき、キーボードから手を動かすというのはやはり非効率なのか・・・と今では改心している。
ただ、明日から脱マウスしよう!と思っても、一足飛びにはいかず、特に忙しい時は、脱マウスを心がけることで逆に作業に時間がかかって、イライラしてしまうこともある。習慣とは怖いものだな、とつくづく感じている。
頭を柔らかく
そんな状態では捗る仕事も捗らないので、最近では時間に余裕があるときに、○○時まではマウスの電源を切ろう、と時間を設けて一歩ずつ脱マウスを身に付けている最中だ。
継続は力なりと並べてよく言われていることだが、習慣は一度身に付けてしまえば、それが新たな習慣になるので、最初は苦しいが、ちょっとずつでも身に付けていきたい。まさにスクラップ&ビルドである。
脱マウスに限らず、世の中には新しいもの、新しい考え方がたくさんある。学生のころは、そういった新しいものに触れるたび、これを使ってみよう、こういうやり方もあるのか、とわくわくしながら飛び込んでいたが、社会人になって数年経ち、自分の仕事のスタイル、考え方がある程度固まってしまって、新しいものに対して少しばかり敬遠してしまっていたなと、このコラムを書くにあたり反省していたところだ。そうしたちょっとした頭の凝り固まりが、「昨今の若者は…、我々のころは・・・、」と敬遠されるご年配を生むのだろうなと思う。もちろん、温故知新が大事なので、先人からの学び、新しいことへの学び、双方を大事にし、何に対しても偏見を持たず、時にはストレスを感じながらも、飛び込む姿勢を忘れず過ごしていきたい。
MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯