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好きな人とだけ仕事したい

2021-10-08

好きな人とだけ仕事したい

仕事におけるストレスの原因

社会人になって、十数年経つが、ストレス感じているなぁーと自分で感じていたときは、漏れなく人間関係だった。若手の頃は、上司と衝突することも多く、仕事に対する価値観の違いを感じると、イライラしていたものだ。いわゆる血気盛んだったのだろう。中堅になると、プロジェクトにおいても部下が出来るわけだが、これまた、仕事に対する姿勢や覚悟というものに対して不満を感じて、イライラすることもあった。また、数年に一度のレベルで、相性が全く合わないクライアントもいるもので、そういった時も精神的に疲弊した。思い返すと、私のストレスの原因は全て人間関係だったなぁと思う。自分が折れれば丸く収まるような場面でも、癪に障るのか何なのか、引かずに、折れずにいたことが、逆にストレスを貯めていたように思う。もっと賢く生きることもできたなと思わされる。

大人にならないと生きにくい

ただ、なんでしょう。「大人」になることが本当に大事なのか?という反抗心が昔からある。グッと飲み込み、思うことがあっても言わず、事なかれ的に、慎ましく、誰に対してもニコニコ愛想よく。そうなった方がいいよ、と親切にアドバイスをくれた人はたくさんいたが、私には難しかった。青年期には既に「いわゆるサラリーマンって無理だろうな」と思っていた。一方で、大人になれば、徐々に丸くなるのかなとも期待していたが、反面、よくわからない反抗心はまだまだ体内に残っている。こういう性分だと、生きにくいなと思うことが多々だが、こういうハングリー的要素で、頑張ってこられた部分もあるし、こういう自分でも受け入れてくれる家族や友人知人もいるのだから、これも自分の個性だと思うしか無い。

責任と自由

昔、テレビでホリエモンさんが「これからの時代、嫌な人とは仕事なんてしなくていい。好きな人とだけ仕事すればいい」という内容を言っていて、やたらと当時の自分に響いた。そもそも、嫌な人と仕事をしなければいけない理由はなんだろうか。それは与えられた仕事を成り立たせるために必要だからだろう。もっと言ってしまうと、自分のため、家族のために生活を成り立たせるため。要するに、ある程度我慢しなければ、普通は満足に生きられないということだ。考えるだけでもそれはストレスフルだ。
では、どうしたらいいのか?答えは簡単で、自分で仕事をとってくればいい。嫌な人が関与しなくても、仕事が成り立つようにしてしまえばいい。自分で仕事をつくって、完全なる自己責任のもと働くしかない。責任を全うできれば、自由が手に入る。

コントロールできれば

私の場合、会社をつくって、あらゆる責任は伴うものの、自由になったおかげか、ストレスが相当減った。逆に、責任が重くなりすぎると、ストレスが増えるタイプの人もいるだろうが、自分の場合は、責任が重くても、自由を味わえる環境がフィットするタイプだったようで、今の環境が好ましい。同じ負荷でも、アンコントローラブルな状況と、コントローラブルな状況では、気持ちが違う。好きな人とだけ仕事ができるようになるには、仕事とその関係者を選べるように、強くならないといけない。ストレスを打破するには、コントローラブルな状況を自分でつくること。コントローラブルな状況をつくるにはそれ相応の努力が必要となる。「お金のためだけに仕事しているわけではない。好きな仕事をしているんだ」、そう常に言い切れるコンサルタントでありたい。

MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴

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