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コロナがもたらした劇的変化

2021-10-01

コロナがもたらした劇的変化

ようやく平常運転?

本日10/1から、緊急事態宣言がようやく解除された。急に解除されても、まごまごしてしまうが、医療従事者をはじめ様々な関係者の皆さまの尽力もあって、感染者数が徐々に減ったことは喜ばしいことだし、これまで苦しい時間を耐えてこられた飲食店にはお疲れ様と言いたい。少しでも貢献できるよう、これまで行っていた馴染みの飲食店には足を運びたいと思う。
翻って、我々コンサルの仕事で言えば、平常運転に戻ったとき、何が変わるのだろうかとよく考える。コロナで、クライアント先への往訪がほぼ無くなり、ZOOM等のウェブ会議中心になった。以前は、まずは挨拶をするため、直接往訪しなければならないことが、暗黙のルールのように私も感じていたし、ましてや商談なんてウェブ会議で出来るわけがないとも思っていた。しかし、事情が事情なので、ウェブ会議で全て済ますしかない。そうなると、このコロナ期間で、ウェブ会議で全て事が進むようになった。果たして、これが、また往訪型商慣習に戻るのか?いや、ウェブ上で全て済ますことが出来る便利さに気づいてしまった今、戻ることはないと思う。

不可逆的な傾向

私はどちらかといえば、対面でクライアントとホワイトボードを使って討議することが好きなタイプだったので、ウェブ会議にシフトしていく流れは、自分の得意なことが減ってしまうようで心もとなくなった。元来アナログな方だし、ZOOMとかTEAMSとか使い方を覚えるのも面倒だなと思っていたが、コロナ騒動で自粛期間が2-3ヶ月続いた時点で、諦めてウェブ型にシフトをはじめた。ウェブ会議におけるファシリテーションや、ホワイトボード機能の使い方には、まだ完全に慣れたとは言えないが、場数を踏んだだけあり、それなりに使えるようになったと思う。プレゼンに関しては、対面よりも、ウェブの方が見せたいページ・箇所が絞れるという意味で、やりやすいなとも思う。
今では、往訪よりもウェブ会議の方が効率的に感じる。クライアント先への移動がない分、直前まで会議の準備が出来るし、会議が終わればすぐに他の作業にも移れる。結果、1日に詰め込める会議の数も格段に増えた。そのため、処理できる仕事量も増えた。昔は、たった1時間の会議のために出張もしていたことがあったが、あれは何だったのか…。そんな気分にもなる。

変化への早期対応を

コロナをきっかけに、地方のクライアントとの仕事も出来るようになったし、ウェブ会議が前提という風潮が、コンサル業界には、確実に追い風になっているように思う。黙っていても、このような時代は訪れただろうが、コロナがそれを加速させたのは明らかだ。考えれば考えるほど、コンサル業は働く場に縛られなくなるように思う。それに、コロナのような事態が再び起きたときを見据えて、いつでもリモート対応できるように準備しておかねばならない。最近、弊社で、着手したのが従業員の完全リモートワーク化だ。仕事の効率うんぬんの前に、コンサルティングという仕事をしている以上、情報管理やセキュリティには細心の注意を払わねばならない。悪気がなくても、情報漏洩をさせてしまうこともある。これまでは、正社員はリモートワーク可だったが、インターン生にはPC持ち帰り禁止とし、稼働はオフィス内だけと限定していた。今回、それを全面的にリモートワーク解禁にするべく、仕組み化を進めている。そうなれば、東京外の人だって採用出来る。弊社のような名もなき小さいブティックファームが、東京において、優秀な人材の獲得競争に勝つのは至難の業だ。いっそのこと、地方或いは海外の優秀な層を狙って採用活動を展開するのもありなのかもしれない。変化への早期適応が生き残る術なのだなと、改めて思わされる。

MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴

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