4.プリンシパル
印刷MAVIS、認定経営革新等支援機関になりました
2024-10-25
クライアントは大企業ですが…
弊社MAVIS PARTNERSのクライントは、ほぼ100%が大企業だ。売上規模でいえば、数千億円から数兆円クラスの企業が大宗を占める。これは狙ったわけではなく、結果としてそうなったというだけだ。私自身、コンサルタント人生の中で、中小企業向けのコンサルにほぼ触れてきていないし、そういった機会も無かった。
「出来て間もない小さなファームなのに、よくこんな大きなクライアントと仕事できていますね」なんてことを、取引金融機関の担当者が変わるたびに言われるが、別にそれが良いわけでもないと思っている。もちろん、それぐらい信用があるのですね、という褒め言葉で言ってくれていると思うが、実際は、大きなクライアントばかりだと、1案件あたりの規模も大きくなるし、1案件失注した場合の影響はかなり大きい。
そういう意味で、もう少し中堅サイズのクライアントを数多く抱えている状態の方が、収益構造的には理想なのではないかなと思うし、中堅サイズのクライアントであれば、企業全体に係るコンサルティングができる機会も増えるので、面白みも増えそうだ。
中小企業のニーズは違う?
そして、日本の企業は99%以上が中小企業で、労働者の7割が中小企業に務めている。そう考えると、実は、我々のコンサルティングサービスというものは、ごく一部の企業にしか通用しないのかもしれない。企業経営において、「大は小を兼ねる」とはいかないので、いくら大企業コンサルの経験があるからといって、中小企業向けのコンサルが出来るとは限らない。
大企業で重要になるのは、意思決定におけるロジックだ。あらゆるステークホルダーが聞いても納得できる筋道を作る必要があるし、その説明責任を果たすことに時間と労力を費やすといっても過言ではないだろう。一方、中小企業の場合は、オーナーが100%株主という場合もあるだろうし、ロジック以前に、「儲かるか」「安定するか」「継続できるか」といった実益が重視される傾向にあるように思う。
もちろん、逆に、「小は大を兼ねる」ということもない。これまでに、中小企業向けコンサルの書籍は数十冊以上読んできたし、中小企業向けコンサルの著名人の話もたくさん聞いてきた経験からいえば、内容が悪いというわけではないが、大企業の担当者は、そういったコンサルティングは求めないだろうなとは思う。明らかにニーズが違うのだ。
でも中小企業にも貢献したい
このように、同じ“経営コンサルティング”といっても、大企業向けと中小企業向けでは内容が違うが、日本の企業の99%以上が中小企業であることを踏まえると、我々も、中小企業向けに対しての貢献はしていきたいと思っている。「大企業コンサルを通して、経済を活性化させ、中小企業にも恩恵をもたらしているのだ!」と嘯くこともできるが、その実感はないので、ダイレクトに貢献してみたい。
「経験ないくせに何が出来るんだ?」と言われそうだが、まず、自分たちが中小企業でありながら、大企業から請われて仕事をしてきた経験は生かせると思う。大企業の論理というものを感じつつ、その文脈を大事にしながらコンサルティングをしてきた経験。また、競合の大手ファームと戦ってきた経験も生かせるだろう。大企業には出せない手は何か?それを意識して大胆にならなければ、コンペでは勝てない。
そして、自分たちが中小企業であるからこそ、そこでの成功体験は、他の中小企業の経営に還元できるかもしれない。まずは中小企業たる自分たちが業界でサヴァイヴして成功事例をつくること。それが中小企業コンサルに役立ちそう気もする。
認定経営革新等支援機関になりました
こういった考えを持ってきたので、中小企業との接点を持つために、今年、弊社MAVIS PARTNERSは、認定経営革新等支援機関というものに登録した。これまでの事業計画策定経験やDD(デューデリジェンス)経験を活かしつつ、中小企業の補助金獲得の一助になれればと思っているし、これを皮切りに、“中小企業の経営の型”というものを探究してみたいと考えている。
弊社コンサルティングサービスにご関心のある中小企業オーナー様は、お気軽にご連絡くださいませ!
MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴