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資料作成で改めて気を付けたいこと

2023-01-20

資料作成で改めて気を付けたいこと

各社のHPを見て思ったこと

最近、企業のHPから情報を取ってくる作業に携わることが多く、国内外幅広い業種の企業のHPを拝見させていただく機会が多い。必要な情報は決まっていたので、単に探す作業にはなるが、ほしい情報にたどり着くまでの工数は企業ごとに大きく異なる。どこの企業も持ち合わせているはずであろう情報を探しているので、全く情報がない、ということはないと思っているのだが、HPの作りが複雑すぎて全く情報にたどり着けないもの、逆にシンプル過ぎてどこを見ればよいか惑うものなど、本当に様々である。感覚的には前者は国内企業、後者は海外企業が多いように思う。また、複雑またはシンプルなHPでも構成が分かりやすく、すいすい情報を探し当てられるものもあるし、反対に、構成は分かりやすいが(個人的に)ビジュアルをもっと工夫できたのではないか、と思うものなどもある。あくまで、私が必要な情報を探すにあたって、ということなので、その企業にとって重要だと考えられている情報の差が構成やビジュアルの差に出てきているのだなと思い、非常に興味深かったが、見る側からすると構成もビジュアルも大事、ということである。

コンサルに置き換えてみると…

構成もビジュアルも大事ということは、コンサルでも報告資料に当てはまる。ぱっと見で綺麗な資料でないと読む気にならないだろうし、資料全体で何が伝えたいのか、その構成が分からないものでも意味がない。加えて、何が伝えたいのか、その内容がクライアントにとって価値のあるものでないといけない。伝えたいことだけまとめても独りよがりになってしまうし、クライアントが欲しい情報だけまとめても意思のない資料になってしまい、データ屋さんになってしまう。バランスは悩ましいなと思いつつ、双方を重複する部分を分かりやすく綺麗にまとめる、これが非常に重要であるなと感じている。企業のHPの見出しに当てはまるものが、報告資料のエグゼクティブサマリーと思っているが、見る人の気持ちを自分に憑依させ、ストーリー構築を行うべきという視点に立てば、資料における構成もビジュアルに関しても、やはり共感力を持っているコンサルタントは強いし、そんなコンサルタントになりたいと思う。

資料は作成する前がほぼ全て

これは私もよく指摘を受けることであるが、資料を作成すること自体は作業であり、実際には作成に取りかかるまでに、考える作業は終えていなければならない。何を伝えたい資料なのか、それをどのような体裁で見せるべきか、構成とビジュアルをまずは手を付ける前までに考えておけば、資料作成はそれを落とし込むだけになる。これは余談だが、弊社では社員全員が新規採用業務にもあたり、選考前に応募者の方と面談をするのだが、アナリストとして入社して最初に何をするかという質問を受けた際に、「リサーチや資料作成」と答えている。この説明の中で「一口に資料作成と言っても、構成やビジュアル等はすごく重要で、入社いただいてからすぐに頭を使う機会はたくさんあります。」ということを、最近は併せて伝えるようにしている。同じマインドを持った方に是非入社いただきたいと思う。また一方で、作成に取り掛かる段階においても、細部までビジュアルにこだわるという点は忘れないようにしたい。ちょっとした妥協が誰かにとって見づらい・読みづらい資料につながってしまうということを忘れず、本年もクライアントに真摯に向き合い、共感力を持って、価値を出せるコンサルタントになりたい。

MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯

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