1.アナリスト
印刷資料の体裁について思うこと
2022-10-21
MAVISに入って感じたギャップ
MAVISに入り4か月が経とうとしている。私は沖縄に住んでおり、一歩外出すれば時間がゆっくり流れ、家(リモートワーク)では、スピード感を持って仕事に臨む、そんなギャップのある生活にもようやく少し慣れてきたところだ。
仕事面では、日々さまざまな勉強をさせてもらっているが、最近最も反省している、資料作成の細部までこだわり抜く、ということを自分への戒めも含め執筆したい。
最近はパワーポイントで資料を作成する機会や、クライアントとの定例会の議事メモ作成機会が増え、その資料作成のお作法や文章構築について日々指摘を受けるところだ。前職との違いを最も感じているところと言ってもよい。もちろん、誤字脱字は論外(こちらも、日々反省…)だが、資料の体裁について、指摘を受けることが多い。前職でも、資料作りにはこだわっていたつもりであった。私は元々行政の人間で、行政の資料を見ていただいたことがある方なら分かるかと思うが、よくもまぁこんなに分かりづらい、見にくい資料を作れるな、といったものがHPやらに散見される。その中で、前職時代は、少しでも行政っぽくなく、見た目がきれいで、分かりやすいものを作成できるよう心掛けてきたし、その点で、評価いただくこともあった。しかし、MAVISに入ってから分かりやすい資料作りについて全く理解していなかったことに気が付いた。前述の「よくもまぁこんなに分かりづらい、見にくい資料を作れるな」と自分が人から思われてしまう経験をしたということである。
細部へのこだわりが生むものとは?
「神は細部に宿る」という言葉は、一般には芸術の世界で用いられる言葉だが、現在ではビジネスシーンで広く使われている(ネット情報)。「仕事や作品の細かいところに妥協せずにこだわってこそ、素晴らしいものが仕上がる。」という意味であるが、コンサルにおいては、資料の細部までこだわり生まれる“素晴らしいもの”とは、クライアントからの信頼を得られるということなのだと思う。
個々人のセンスでしょ、と割り切ってしまえばそれまでだが、そのマインド自体がクライアントから信頼を得ることから遠ざかることとなり、今一度実際に実務でどんなことを意識すべきか考えてみたい。
資料の体裁については、「レイアウトを決めたらその枠の中にどんどん埋めていけばよい」と至ってシンプルなアドバイスをもらっている。なぜそれを自身が難しいと感じているかというと、そもそも書きたいことが枠内に収まらない、とこちらもシンプルな原因がある。枠内に言いたいことを収めるためには、何を書くべきなのか(何を伝えたいのか)の取捨選択と、伝えたいことが端的に伝わる文章を構築しなければならず、それができていないから、枠を少しずつ広げていって…ここもずらして…という結果見づらい資料を作成してしまっているのだな、と反省をしているところだ。
自身に今できること
今ある情報から何を伝えたいのか、何を伝えればクライアントに貢献できるのか、またその内容をどのように言語化するのか、一連の流れがまだまだ未熟で、鍛えていかなければならないと思っている。
MAVISに入ってから、恥ずかしながらこれまで全く手を付けていなかった読書をリサーチの一環でするようになった。言語化能力については、多くの文章に触れ、アウトプットすることで高めていきたい。何を伝えたいのか、という点は、クライアントとどんな議論をしたいのか、どんな議論が生まれればPJに資するか(クライアントからの信頼が得られるか)、議論を生むためにはどの情報が必要か、ということかと理解しており、そうした思考力は、日々内部で指摘受け、議論させてもらう中で培っていきたいと考えている。スキルの土台作りと細部までこだわるというマインドを持って日々臨みたい。
MAVIS PARTNERS アナリスト 神尾唯