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“パートナー“とは何か?

2025-07-18

“パートナー“とは何か?

祝、7期目突入

創業メンバーとして関わってきたMAVIS PARTNERSもあっという間に6年が経ち、7期目に入った。
弊社の社名には、「M&AでVisionを実現するパートナーでありたい」という想いが込められているのだが、最近ふと、“パートナー”とは何だろうか、と考えることがあった。創業時には田中が決めた社名に対して何を思うこともなく自然に受け入れていた言葉だったが、日々のプロジェクトに向き合う中で、改めてその意味を見つめなおしてみた。

「パートナー」とは“共有する存在”である

「パートナー(partner)」という言葉の語源をたどると、ラテン語の“part(分かち合う)”に行きつく。つまり、本来は“何かを共有する存在”という意味を持つ言葉だ。では、MAVISはクライアントと何を共有しているのだろうか?と考えられるものを洗い出してみると、目的、リスク、価値観、時間の4つが思いついた。
「目的を共有する存在」とは、単なる目先のゴールやPJの目的だけにとどまらず、クライアントが中長期で実現したいVisionを共有しているという意味だ。「リスクを共有する存在」とは、判断や変化に伴う迷いや不確実性も含めて一緒に向き合うことを意味している。もう一歩踏み込むと、「成果が出なければ関係が終わる存在」ともいえるのではないか。そのあたりはプロなので、厳しい現実があることも覚悟しておく必要がある。「価値観を共有する存在」とは、意思決定の軸となる考え方やクライアントの企業文化・風土を理解しているとか、“どうありたいか”というクライアントの思いを汲み取ることができる存在という意味。「時間を共有する存在」とは、PJだけの関係にとどまらず、数ヶ月、数年かけて変化を支え続ける存在を意味する。当然、他にも“共有するもの“はあるかもしれないが、MAVISは「目的、リスク、価値観、時間の4つを共有する存在」であるような気がした。

「スコープ外なので…」という線引きはパートナーとして正しい姿勢か?

一方で、日々の現場では、「それはプロジェクトのスコープ外だ」と考えてしまうこともよくあるし、実際にPJメンバーに対して「それはPJのスコープ外だから劣後でいいよ」ということもある。時間もリソースも有限であり、契約に定められた業務範囲がある以上、こうした線引きは当然必要だろう。ただし、MAVISは「目的、リスク、価値観、時間の4つを共有する存在である」というスタンスに立つとき、“契約”というもので定められた内容をもとに、関与するかしないかという線引きをすることは“MAVISらしくない”と改めて反省した。“スコープ外だから後回しにする”とか、“そこは我々の関与範囲ではなく、クライアント側で考える内容だ”と割り切りすぎてしまうことは、本来の意味でのパートナーや、MAVISの思想とは少しずれているのではないか。
もちろん、すべての案件や課題に深入りする必要があるとは思っていないし、スコープ外のものに対しても成果物を用意すべきと考えているわけではない。ただ、クライアントが悩んでいることに関心を持ち続けることや、一言だけでも示唆を伝える意識はMAVISのメンバーならば持つべきマインドだと考えている。

「我々はクライアントのパートナーである」ということを肝に銘じる

契約の線引きと、パートナーとしての姿勢の線引きは、同じではないが、契約を超えて成果物を増やすことも、“パートナー”としてあるべき姿とも思えない。“それは我々の仕事ではない”とドライに振舞うことはせず、少しでもクライアントの立場で考える余裕を持ちたいし、寄り添う存在であり続けることがパートナーなのだと思うし、“コンサル屋さん”や“プロジェクト屋さん”ではなくなるのだと思う。冒頭、パートナーは“何かを共有する存在”だと再確認したが、当然共有する相手方がいるわけで、クライアントがいないと成り立たない仕事であるからこそ、常にクライアントを意識しなければならない。
大げさな話ではないが、引き続き、「パートナーであるとはどういうことか?」を自問しながら、クライアントと向き合っていきたいと思う。

MAVIS PARTNERS マネージャー 渡邊悠太

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