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思い出は場所に宿り、企業文化となる

2022-09-02

思い出は場所に宿り、企業文化となる

MAVISオフィス環境の変遷

2022年9月より、MAVISの本店は麹町に置いたまま、コンサルティングの本拠地は芝公園に移しました。それを言うと、弊社と関わりが深い方々には、「あれ、ついこないだ虎ノ門から、麹町に移転しなかった?」と聞かれるのですが、色々考えた結果、登記先は残したまま、実際稼働する場所を再び変えました。
2019年7月設立以来、オフィス環境に関しては、だいぶ試行錯誤してきました。スタートは、シェアオフィスで登記をして、協業先に居候する形。でも、居候も居心地が悪いので、その後、協業先との共同賃貸で、虎ノ門のオフィスを賃貸。ただ、共同賃貸は色々難しいことも多く、うちの人数規模で考えるとコスパが悪いなぁと思い、今年の4月に麹町に移転。登記先は狭小物件を購入してしまい、稼働場所はレンタルオフィスというハイブリッドの形になりました。おそらく、コストと身軽さの観点では、このように、登記先と稼働場所を分けて、人数規模に応じてレンタルオフィスを拡張していくという考えが最適だったように今でも思っています。あくまで、オフィス環境は固定費に過ぎず、“なるべく抑える”というのが経営方針でした。

オフィスは意外と大事だった

では、なぜ半年も経たずして、麹町レンタルオフィスを去ったのか。理由は、一言でいうと、レンタルオフィスにコンサル魂は宿らんなと思ったからです。レンタルオフィスも賃貸も、借りることには変わりないのですが、レンタルオフィスはどうしても一時的なしのぎの感じがあり、自分たちのオフィス感というものがなかった。特に、会議室は共用で予約制なので、コンサルティング会社として熱く議論が行われるような場所にはならなかったです。リモートワークが増えているので、気にしなければ問題もないのですが、何かこのままだと駄目な感じがして数ヶ月過ごしてきました。
これまで、企業文化を形成する、変容させるための組織変革プロジェクトというものをいくつか請け負ってきたことがありますが、「企業文化は、ソフト面とハード面の両方から影響を受けて形成される」と定義したことがあります。ソフト面は、その会社にいる従業員のバリューだったり、働き方だったり、行動パターンといったもの。ハード面は、会社の制度やルール、あるいはシステムといったもの。だから、企業文化を変えたければ、それら両面に手を入れるべきと。

思い出はいつも会議室だった

レンタルオフィスにいて気づいたのは、このハード面に、実はオフィスも含まれていたんだなということです。オフィスの様によっても、企業の雰囲気は変わるし、何より、オフィスという場所に思い出が積み重なることで、それが企業文化になるのではないか、と。
私はこれまでに数社のコンサル会社に在籍していましたが、思い出は大体オフィスの特定の場所と紐づいています。特に会議室。あの大きい会議室でプレゼンしたなとか、あの小さい会議室で呼び出されて叱られたなとか、あの奥の会議室で夜遅くまで報告資料を作っていたんだっけとか。よく考えれば、場所に思い出が紐づくのは、人間としては当たり前で、仕事に限らず、良い思い出も悪い思い出も場所と一緒に思い出せます(よね?)
そういう思い出が積み重なると、その“組織らしさ”の共通認識が出来てきて、それがいわゆる企業文化に通ずるのではないかと考えています。オフィス環境を試行錯誤してきた経験からして、おそらくそれは当たっていると思うのです。
4期目に入って、ようやくちゃんとしたオフィス環境を整えました。ここからMAVISの企業文化をより強く形作り、今まで以上にユニークでオンリーワンなコンサルティング会社にしていきたいと思います。

MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴

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