「この会社と一緒になれたら、自社の未来が変わる」──そんな候補企業ほど、まだ売却を考えていません。
そこで必要なのが口説き型M&Aです。
事前に定義した要件に沿って候補を探索し、経営者に直接アプローチ。
ドアをノックし、時間をかけて未来像を語り合い、「一緒にやることでしか開けない可能性」を示します。
成立までのハードルは高い。断られることも多い。
しかし、もし成約に至ればシナジー創出の確度は圧倒的に高い。
経営陣にとって「夢を現実にする挑戦」となるのが、この手法の魅力です。
もう一つの代表的なアプローチが持ち込まれ型M&Aです。
仲介会社や証券会社から「売却案件」として紹介される企業に対して検討を進めます。
メリットは明快です。すでに「売り」に出ているため、成約の確度は高い。
しかし一方で、必ずしも自社の戦略にぴたりと合うとは限らない。
「単体として魅力的か」「シナジーが出るか」「本当に買収すべき必然性があるか」を冷静に見極めることが欠かせません。
多くの企業が陥るのは、「案件が来たから検討する」姿勢。 私たちはそこにブレーキをかけ、御社の戦略から見て意味のある案件かどうかを徹底的に精査します。
口説き型は「シナジーの精度」が高いが、成約に至るまでの道のりは険しい。
持ち込まれ型は「成約の確度」が高いが、シナジーの確度は下がりやすい。
どちらが優れているという話ではありません。 経営課題やタイミングによって、両方の手法を自在に使いこなせることが、M&Aを経営の武器にできるかどうかの分岐点になります。
案件が紹介されたとき、私たちは単なる「買う/買わない」の判断にはとどまりません。 次の4つの観点から徹底的に検証します。
このプロセスを通じて、「案件があるから買う」のではなく、戦略の必然性から買うという意思決定を実現します。
※口説き型M&Aに関しては、M&A戦略立案をご覧ください。
「案件を紹介されたが、判断に迷っている」
「シナジーが本当に出るか確信を持ちたい」
「買収する必然性を経営陣で整理したい」
そんなときこそ、独立系コンサルタントの立場から冷静に伴走します。