自分でやりたい!把握したい!
最近、インターン生を含めて部下を持つ機会が増えてきた。私は現在、時短勤務で働いており、限られた稼働時間の中でプロジェクトを前に進めるためには、他力をうまく使うことが不可欠な状況にある。
振り返ると、子どもが生まれる前は、時間の使い方にかなり自由があった。MAVISは働き方の裁量が大きく、夜遅くまで仕事をしても、土日に作業をしても、特に何かを言われることはなかった。役職が低かったこともあり、「自分で全部やる」というスタイルが自然と身についていたのだと思う。
インターン生に仕事を振るときも、「最後は自分が全部直せばいい」という意識が、少なからずあった。加えて、細部まで自分で把握していないと不安になる性分でもあり、インターン生の成果物を最初から最後までチェックする、ということもよくやっていた。
しかし今は状況がまったく違う。週末の昼間にパソコンを開こうものなら、子どもがよじ登ってきて「マ~マ~」と仕事を遮ってくる。夜遅くまで働いても、翌朝6時台には起きて朝ごはんの準備が始まる。自分の力だけで何とかする、という前提そのものが、もはや成立しなくなってしまった。
タスクの振り方を今一度考える
(遅すぎるが)こうなって初めて、他力を「効果的に」活用しながら仕事を進める方法を、真剣に考えるようになった。
これまで自分でやり切ってきた“ツケ”もあり、指示出しは正直得意ではない。その結果、インターン生の成果物を見て「なんか違う……」と感じることも少なくなかった。もちろん、個々の能力差はあるし、ある程度は仕方のない部分でもある。ただ、最近強く思うのは、重要なのは能力以前に、「何を切り出すか」なのではないか、ということだ。
ポイントは、「確実に使う」かつ「誰でもできる」タスクを、どこまで分解できるかだと思っている。Nice to haveなものを切り出すと、「使うかどうか分からない」ため、こちらのチェックも甘くなりがちだ。結果として使われずに終われば、せっかく稼働してもらった時間が無駄になってしまう。これは絶対に避けたい。
また、「ここは少し考えてみてほしいな」と期待を込めすぎて投げるのも要注意だ。まずは、基礎的な情報整理や、こちらが示した情報の裏取りなど、「誰でも再現できる」タスクを切り出すことが大事だと感じている。
これは、どこかの田中のコラムでも書かれていたが、幸い、今はAIという強力な補助線がある。ファクトの洗い出しや仮説のたたき台をAIに手伝ってもらい、「このファクトが正しいかチェックしてほしい」という形でタスクを切るのも一つの手だろう。
型を作る
もう一つ、最近意識し直したことが「型を作る」ことだ。
「こういう情報が欲しい」と抽象的に伝えるよりも、「ここにはこれを書く」「ここはこの観点で整理する」と枠組みを先に示した方が、期待するアウトプットに近づきやすい。成果物の細部をすべてチェックするよりも、その型がきちんと守られているかを見ることを、上長は優先すべきなのだと思う。
もちろん、これは完全に自分目線の話で、インターン生側からすると「考える余地が少なくてつまらない」タスクに見えることもあるだろう。その中で、どう付加価値を出せるかが、MAVISの中で残れるかどうかの分かれ目なのかもしれない。そして、その付加価値の出し方自体も、型としてガイドしてあげる必要があるのだと思っている。
田中がよく言う「レバレッジをかけなさい」という言葉の意味を、ようやく腹落ちし始めた気がしている。他力をうまく使いながら、品質を落とさずに前に進める。そのためのマネジメント力を、今の自分はまさに鍛え直している最中なのだと思う。
MAVIS PARTNERS アソシエイト 神尾唯








