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印刷インターン生の私が海外出張に行く話
2024-12-13
リサーチャーとして海外へ
先日、私の携帯に上長からこのようなメッセージが来ていた。「池田さん、アメリカに現地調査に行ってきてもらえますか?」。私は現在東京大学の学生であり、今年の6月から弊社にインターン生として入社している。そんな私に、海外調査という重大な仕事を任せていただいたのだ。弊社では、数人の学生がインターン生として長期で働いている。一般的に学生のインターンというと、そもそも学生への会社紹介が目的であったり、長期で働いていても重要な仕事には関われなかったりすることも多い。しかし、弊社では年齢や職歴に関係なく、評価軸は常に自分のアウトプットであり、評価が積みあがっていけば上長からの信頼も得て、プロジェクトへの積極的な参加等ができるようになる。私は入社当初から、上長の期待を超えられるようなパフォーマンスを出せるようがむしゃらに努力した。それが実を結び、今となっては内部インターナルで積極的に発言したり、クライアント資料をパッケージで作成したり、今回のように海外出張という仕事を任していただけるようになった。まずは、私を”インターン生”としてではなく、”リサーチャー”としてアウトプット軸で評価していただき、学生でありながらコンサルタントファームでしっかりと実務経験を積むことができている今の環境に感謝したい。
全ては仮説に始まる
私はアメリカに、様々な仮説をもって降り立った。日本でのインタビューやデスクリサーチをもとに、「おそらく現地ではこうなっているだろう」という仮説がプロジェクトを通して数多くあった。現地で調査を行うにつれ、現実が仮説通りであって喜ばしいこともあれば、仮説と違うことに驚く場面もあり、真実をより鮮明に認識した。日本のメンバーに向けての報告の中で、「もともとこのような仮説をもっていたのですが、実はこうでした」ということがあると、メンバーの方々も興味深く思って下さり、それは現地調査の付加価値となった。そのような一次取得した”生の情報”は、プロジェクトのアップデートに繋がり、最終的にクライアントにとって満足度の高い成果物になった。弊社のインターンで学んだことの一つに「現有情報を基にした仮説ドリブンで検討を進める」ということがある。私が入社してしばらくの頃のインターナルで、プリンシパルに助言いただいたことだ。以来、上長に報告するときは、「このようなファクトがありました」ではなく、「このようなファクトから私としてはこのような仮説をもっています」と伝えるようにしている。仮説があるからこそ、新たなファクトに対して示唆が生まれ、現段階の仮説をより真実に近いものへとアップデートしてくれる。真実は闇雲に探しているようでは見当たらず、仮説と検証の先に待っているものだと感じている。
自分に妥協しない
人間は意外にも自分自身のことを分からないもので、私は自身についてもいくつか仮説を持っている。そのテーマの一つが、自分は一体何が好きなのかということだ。来年から就活が本格的に始まるのだが、自分は今後何をして働きたいのか、何を達成したいのか長い間考えていた。それを考えるにあたり、やはり自分が何を好きなのかを追求することは避けられない。そのような中、コンサルでの業務を行う中で最近見えてきた仮説がある。現時点での”自分に対する仮説”は、私は知的探求心が非常に強く、解像度の低かった事柄を理解する瞬間が好きで、かつそれを抽象化して次に活かすのが得意、ということだ。現在のコンサルティングファームでも、プロジェクトごとに全く違う領域の解像度を高め、それをクライアントに分かりやすいようにアウトップトする業務は、とても興味深く、やりがいを感じている。そして今では、自身のキャリアを通してかなえたい夢も考えるようになった。MAVISでのインターン経験は、コンサルティングの実務を学ぶだけではなく、私にとっては自身のキャリアについて考える機会になった。これからも、自分自身に一切の妥協なく、好きなことに邁進し、アウトパフォームを目指したい。そして自分の名に負けぬよう、夢に向かって歩みを進めたい。
MAVIS PARTNERS リサーチャー 池田歩夢