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Googleのクチコミがついた話

M&A戦略 MAVIS PARTNERS コラム65

喜んだのも束の間

先月某日、Gmail宛に、「XXさんがGoogle マイビジネスで MAVIS PARTNERS株式会社 についてのクチコミを投稿しました」という通知がきた。
会社を設立してからこれまで、会社のマーケティング活動はしていないし、そういった販促費をかけないことが、筋肉質なコンサル会社になると思っているし、結果としてクライアントFeeをリーズナブルにできると思ってやってきているので、クチコミがついたこと自体に驚いた。
「うちの会社も少しは知られるようになったんだろうか?」と、半分戸惑いと半分嬉しさで、その通知メールを開封した。
すると、なんと、星は5段階中1点。クチコミにはこう書かれていた。
「複数の離職者によると、労基法違反のワンマン社長のブラック企業です。」
これは一言一句そのままだ。思わず、目を疑ってしまった。

部分的には理解できるが…

何度も読んでみて、思い当たる節があるかを考えてみた。
まず、”複数の離職者“という点。これは事実だ。会社設立してから、正社員・パート合わせて、2名以上は退職しているので、それは指摘されても間違いではない。
次に、”労基法違反“という点。ここは何を指しているのか分からなかった。少なくともパートに関しては、稼働時間に制限をかけているし、会社でしか仕事をしないようにルール化しているので、労基法違反と言われるようなことはない。では、言われるとしたら、正社員のことか?確かに、会社設立して1期目2期目は、自己裁量に稼働を任せている部分があり、それを指摘されているとしたら、理解はできる。”違反“は言い過ぎだが、”違反になり得る“ぐらいだったら、真摯に受け止めなければならない。
次に、”ワンマン社長“という点。これは実態として確かにそうだろう。会社設立して、2年経つか経たないかぐらいの会社で、逆に、”ワンマン“でない企業はあるのか?全てを合議制にして?権限委譲して?頭にハテナが浮かんだが、これも事実として受け止めよう。
最後に、”ブラック企業“という点。投稿者における”ブラック企業“の定義が何か分からないが、思い当たる節がない。他社コンサルティング会社と比較して、条件面は悪くないはずだし、ノルマもないし、もちろん反社会的活動もしていない。給料未払いも無い。はて…?
結果、指摘された点を4つとすると、2つは理解、1つは半分理解、1つは理解できず、だった。全て理解できる話なら、真摯に受け止めるしかないが、解せない部分があったので、Google側に理由を説明して、クチコミは速やかに削除していただいた。

批判を糧にしつつ、誰だろうと気になる

その後、これは良い機会だと思い、今回のクチコミを題材として、特に、“労基違反”についてじっくり考えてみた。今のところ、違反と呼ばれるものは無いと認識しているが、今後、違反と受け止められることも確かに可能性としてあるので、正社員の勤怠管理を見直すことにした。顧問の社労士先生とも相談して、3期目からは、客観的に見ても、労基違反と言われない仕組みを構築している。
そういう意味では、今回、弊社に関心を寄せて(?)、ネガティブな内容と言えども、クチコミを投稿してくれた人には感謝したい。おそらく、指摘されなければ、見直すこともなかっただろうし、何か問題が生じる前に、社内の仕組みを見直すきっかけになった。マザー・テレサ曰く、「愛の反対は憎しみではなく無関心」らしいので、弊社に少なくとも関心を寄せてくれたという意味で、今後、弊社を好きになってくれる可能性もあるのではないかと、前向きに思いたい。
ただ、だって人間だもの、やはり気になるのは、誰が投稿したかだ。詳しい知り合いに聞いた話だと、やり方次第では、投稿者も特定できるらしいが、そこにコストをかけるのも馬鹿らしいので追求しないが、推理してみると面白い。実際に、従業員の退職にあたって、これまでに揉めた認識はないし、何なら退職後も気軽に連絡を取れる関係にある。となると、投稿者は、退職者の「周りの人間」か?ただ、退職者の代わりに投稿する動機がよく分からない。結論、弊社への応募者のうち、選考で縁無かった方が負の感情を基に投稿したのでは?と考えている。
さて、先日のクチコミ投稿者さん、私の推理は当たっていますでしょうか?

MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴