田中大貴 著(2024年6月発売)
現代のビジネス環境では、VUCAと呼ばれる不確実性の高い状況が日常的になってきています。経営の正解が一昔前よりも複雑化し、単純な問題解決手法では対処できない課題も少なくありません。このような時代において、ファシリテーターの役割はますます重要性を増しています。 時代の変化に適応するためには、明確な論点を定め、参加者から有益な意見を引き出し、現時点における「最も妥当な解」を導出できるスキルが求められます。その役割を担う存在こそが、ファシリテーターなのです。 本書の内容は、著者がこれまでのコンサルティングの現場でクライアントと議論する中で、「実際に使えたもの」「有効に機能したもの」「汎用的に使えたもの」だけを選抜しました。 コンサルタントとして働いている方はもちろん、会議に参加する全ての人にとっても、本書が支えとなることを願います。
第1部 ファシリテーションの鉄則
第1章 ファシリテーターとは?
第2章 事前準備の鉄則
第3章 会議進行の鉄則
第4章 事後整理の鉄則
第2部 ファシリテーターの成長を加速させる掟
第5章 スピーキングの掟
第6章 リスニングの掟
第7章 ライティングの掟
第8章 マインドの掟
田中大貴 著(2023年9月発売)
買収企業の選定次第で、M&A難易度が変わる。国内企業より海外企業が難しく、同業種より異業種が難しい。そして、対象企業が海外企業であることよりも、“飛び地”であることがM&A難易度を上げるし、M&A難易度の観点で言えば、マイノリティ出資からの段階取得による子会社化は、決して「リスクを抑えた手法」とは言えない。そのため、M&Aにおいて、買収目的の明確化とあわせて、買収対象企業の「選定」も重視すべきだ。選定方法には、「持ち込まれ型(M&A仲介会社などから紹介されるパターン)」と「口説き型(自らアプローチするパターン)」の2つがある。これら両型を併用し、買収目的に合致した企業の中でも、よりM&A難易度が低くなるものを買収企業として選定すべきなのだ。世の中のM&Aに対する理解が深まっていることもあり、M&Aを複雑にとらえすぎている節があるが、シンプルに考えると、M&Aは「どのような理由で、どの企業を買うか」に尽きる。本書が読者のみなさまのM&A成功の一助になれば幸いである。
第1章 M&Aの正しい位置づけ
第2章 M&A概論
第3章 のれんの減損とM&A難易度
第4章 M&A難易度を決める要素
第5章 選定プロセス―持ち込まれ型
第6章 選定プロセス―口説き型
第7章 選定プロセスの必要性