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新年で原点回帰、らしく。

M&A戦略 MAVIS PARTNERS コラム89

年末年始はじっくり振り返り

2022年1月、MAVISとしては3度目の年明け。毎年、年末から年始にかけて、1年の振り返りをじっくりする。ノートを見返して、あの時はこんなことがあったなとか、あれは面白かったなとか、いやー大変だったなとか、色々な思い出に浸りながら、会社がどう変わったか、自分がどう変わったかを、ぼんやり考える。そして、真夜中の静かな時間に、1年を振り返って思ったことや気づいたことをノートに書きながら、新年はどういう1年にしようか、していきたいかを考える。高尚な目標を掲げても3日坊主になってしまうのが私の性質なので、少なくとも、心構えぐらいは設定しておこうと思って、毎年なるべくマインド面の誓いをつくるようにしている。
今回振り返りをして、1つ気づいたのが、MAVISを設立して以来、会社のことばかりを考えていて、自分自身に関することを疎かにしていたなということ。会社経営者としては多少レベルアップしたような気はするが、残念ながら、個人としてはあまり変化を感じない1年だった。まだMAVISも3期目なので仕方ないかもしれないが、経営も創業初期よりも落ち着いてきたので、そろそろ自分自身にも目を向けなきゃなぁと思わされた。

社会に出る前の宣誓

自分を見つめ直すため、久々に、学生時代、社会に出る前に書いたブログ記事を読み返してみた。まさに、こういうものが「闇歴史」と言うのかもしれないが笑、本当に思っていたことだから仕方ない。恥を忍んで、引用してみよう。

「人生を楽しめ」とか言うけれども、自分は「楽しむ」だけが人生じゃないと思います。もちろん「楽しむ」事が目標ってわけでもない。あくまで、「何を残したか」「自分だからこそ何が出来たか」を目指したいです。言い換えれば、「創る方」に重きを置きたいなと思うのです。享受的な楽しみは程々に、それよりも、ひたすら証を残したい。そういう生き方をしていきたいです。
何かを、受け取ったり見たり聞いたりして楽しむ事は、誰かが創ったものがあるからこそ、そして、誰かが創ったからこそ、出来るわけで、その背景的な想像を忘れてはいけないなといつも思うのです。お金を払って、その「楽しみ」を享受するって事は、創造者が対象化した創造物を、お金と引き換えに得ているわけです。いくら「人生を楽しんでいる」と言っても、それは、あくまで受身の行為だと思います。
自分にしか創れないもの、出来ないものを見つけて、自分を賭けて、それを創り続ける生き方がしたいです。思い入れを込めて創ったものは、自分の分身です。その分身が恥ずかしいものならば、自分自身が否定されていると同じです。それぐらいの責任と自覚を持つ人間でいたいです。
その場にいてもいなくてもいい人間なんて究極的には、いないと思うけれど、自分が心から「自分はココにいるべきだ」と思えるような生き方をしていきます。

そこに独自性はありますか?

さて、学生時代、自分が“社会に出る前の宣誓”として書いた内容は、今の自分と照らしてどうなのだろう。当時と考えている方向性は変わっていない気がするが、学生時代に思っていた程、濃く生きられていないんじゃないかと思わされた。「自分はもっとこうしたいけど、まぁこのぐらいでいいだろう」、「理想はあるけど、ここまで出来てればまずは良しとしよう」…、そんなことが年々多くなってきたんじゃないか。「自分にしか創れないもの、出来ないものを見つけて、自分を賭けて、それを創り続ける生き方」をしようと誓った学生時代、あれから15年以上経ったが、徐々に流されてつまらない大人になってきたような気がする。考えたこと、書いたこと、話したこと、全てが「自分だからこそ」の内容なのか。そこに独自性がなければ、コンサルなんて辞めてしまえ。資格も無く、現物提供するわけでもなく、それでも対価をいただけているならば、そのぐらいの覚悟が必要だろう。今年の目標は「らしさ」の追求にしよう。

MAVIS PARTNERS プリンシパル 田中大貴